監督は韓国人だが、対象とされるのは連続企業爆破事件の受刑者たち日本人である。私とほぼ同世代であるが、彼らは反日という名のもと国家権力に牙を向けていた青年たちである。
劇映画ではないので映像に映る人た心根をそのまま理解したとは言えないが、どうもやはり彼らの生き方そのものというか、内面への追及が緩く、映画自体もそのまま中途半端に終わってしまう。
それでもかなり親近感を見たのは獄死したリーダー大道寺将司の俳句群であろうか、あの17文字に彼の心情がかなり吐露されていたように思う。屈折した敗北の気持ちが色濃く出ていると採る。
けれども、彼らにとっては革命ごとだったのだろうけれど、一般の人々が爆死したことに及んでは、彼らの口から直接詫びの言葉はない。
彼らにとっては一般人も日帝に携わっている人であるという位置づけらしく、だからこそ攻撃の対象にしただろうが、その気持ちは最後まで変わらなかったのだろうか、、。
カメラはそこまで入り切っていないような気がするのだ。
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