予告編を何度か見てしまっていたから、冒頭のオーケストラを再結成という部分が意外性もなく、面白みを欠いた。でもこれは作品のせいではない。今や予告編はやり過ぎなのだ。本編へのワンステップだということを配給会社はお忘れなのか。
それでもこの映画、ブレジネフ体制がまるでナチスドイツのヒットラーのように思えてくる仕掛けでもある。つい最近でもこのようなユダヤ人迫害が行われていた。(製作者、勇気があるなあ)それだけでも一見の価値はある。
初めはまともに画面を見つめていたが、この映画、ちょっと落語のようなコメディなんだとそのうち気づいてくる。そう、リアリズムなんか、とは程遠い映画でもある。コンサートに到るまでのそれぞれのエピソードは少々退屈気味だが、やはり芯はきっちりと描かれ、光り輝いている。
その芯の部分。通常は指揮者とソロバイオリニストは親子関係と思ってしまうであろう。でも、そうすると指揮者の妻の存在が変なんだ。と不協和音を感じながらいよいよクライマックスへ突入する。
そう、話はユダヤ人の結束を、強い絆を、描いていく。鳴り響くチャイコフスキー。まさに西洋版「のだめ」ですなあ。恐れ入りヤシタ。親子だと勘違いさせたそのシナリオ構成は褒められていい。たまにはこういう、観客全員が明るく乗れる映画もいいよ。
全員パスポート偽造だとか、偽造楽団がいくら名演奏を行っても現実はとても厳しいとか、何より30年間一度も練習しないコンサートが急遽名演奏なんかできるか、なんてそんなことは落語の世界では通用しません。そうここは浮世のコンサート会場なんだ。
平日というのに立ち見まで出る映画館の盛り上がりに吾輩は小さくなりました。
それでもこの映画、ブレジネフ体制がまるでナチスドイツのヒットラーのように思えてくる仕掛けでもある。つい最近でもこのようなユダヤ人迫害が行われていた。(製作者、勇気があるなあ)それだけでも一見の価値はある。
初めはまともに画面を見つめていたが、この映画、ちょっと落語のようなコメディなんだとそのうち気づいてくる。そう、リアリズムなんか、とは程遠い映画でもある。コンサートに到るまでのそれぞれのエピソードは少々退屈気味だが、やはり芯はきっちりと描かれ、光り輝いている。
その芯の部分。通常は指揮者とソロバイオリニストは親子関係と思ってしまうであろう。でも、そうすると指揮者の妻の存在が変なんだ。と不協和音を感じながらいよいよクライマックスへ突入する。
そう、話はユダヤ人の結束を、強い絆を、描いていく。鳴り響くチャイコフスキー。まさに西洋版「のだめ」ですなあ。恐れ入りヤシタ。親子だと勘違いさせたそのシナリオ構成は褒められていい。たまにはこういう、観客全員が明るく乗れる映画もいいよ。
全員パスポート偽造だとか、偽造楽団がいくら名演奏を行っても現実はとても厳しいとか、何より30年間一度も練習しないコンサートが急遽名演奏なんかできるか、なんてそんなことは落語の世界では通用しません。そうここは浮世のコンサート会場なんだ。
平日というのに立ち見まで出る映画館の盛り上がりに吾輩は小さくなりました。
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