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敗者の告白 (角川文庫) ( 2017 深木 章子 著) 70点

2022-09-25 20:08:34 | 読書遍歴

面白い作品を書くことで定評のある深木作品、証言だけで成り立っている構成もさることながら、ミステリーとしての持って行きどころが秀逸で、さすが素晴らしいと思う。

ただ、わが子が殺人を計画しているという設定を警察までが信じ込むことはあり得なく、このことがこの作品の抜本的な失敗部分であります。

動機等についてもかなり無理があり、ミステリーファンとしては鼻白みます。でも読んでいて面白いのだから仕方がないというのも事実。これは彼女の個性であり、称賛されるべきことです。まだまだ読みたい作家です。


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