コロナで随分と見ていないお気に入り劇団の公演です。本作は30周年公演ということで、出演者はこの劇団の常連の方ばかり19名。2時間、いわゆる岩橋節がどんより、そしてまた嵐のごとく吹き通る。
話はアラビアンナイトをベースに少々わけのわからない会社組織でのそれぞれのつぶやきから物語は動き始める、、。
アラビアンナイトと岩橋の脳裏に蠢くモゾモゾが粘着し,独特の世界観を創造している。時には観客を突き放し、時にはいやらしいほど寄り添う。いつもの世界である。
今回19名の登場人物、それぞれ均等に役柄を与えている。誰もが主役、誰もが脇役である。それが見事。30周年の岩橋の思い、役者への愛が濃厚に漂っている。感動的だ。
でも終わってみてあの会社、何の会社だったのだろうか、演劇集団を象徴しているように思ったが、そうでもないのかな?
久々に岩橋一家を見られて満足です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます