セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2025年 映画 06本、 演劇 06本

ショートバス (2006/米)(ジョン・キャメロン・ミッチェル) 70点

2007-09-04 19:58:35 | 映画遍歴
やはりドギモを抜く映画であることには違いない。設定が(こういう言い方はよくないんだろうが)尋常でないのであります。
後でよく考えたらこの映画にはまともな美女は出てきません。オンナはいるが、女性はいないようなのであります。(アジア系女性が進行役であるが、かなりブスだったりします。)

最初の10分で、従来になかったセックスシーンが昼日なたに映画館で上映されていることの事実。もちろんモザイク仕様で鬱陶しいことこの上ない。日ごろこのような映像をご覧にならない吾人は卒倒するでしょう。
でも、時間がたつにつれこの世界に慣れて来ると彼らの言っている愛とセックスの確認がまるで人生上の絶対条件下のようにみんな喘いでいるのである。
同居相手から愛されているゲイの男はその愛の強さに防波線を引き、一定線からは相手を受け入れないでいる。それらが原因で自殺未遂まで考えるのだが、、。
とか、一応の彼ら、悩める子羊たちは、世界でも一番熟成しているニューヨークで生きる人たちである。ある意味人類の先端を行っている人たちかもしれない。
ショートバスに集まる人たちの真実の愛すなわち生きることとは何かということを、僕ら観客がこの映画から感得しなければならないんでしょうが、、。

何か分かりませんが、みんな余裕がありすぎるんでしょうか、歓喜の喜びを感じることがそれほど重要だなんて、それは生活そのものがまずある程度満たされていないと難しいのでは、とか僕のような普通人は考えてしまいます。
まあ、それが悩みだとしても、アメリカ人たちはそれを解消するためにショートバスのような集団的エリアに出没するのですね。何か、少々逃げてる感じがしましたが。
まあ、でも、本当に、カメラの前でセックスとか、自慰をやってのける俳優さんたちの勇気と気概の前にはこんな、凡人の感想はくそみたいなものでしょう。彼らの映画努力に拍手を送ります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 処刑の島 (1966/日)(篠田正浩... | トップ | 厨房で逢いましょう (2006/独... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事