結構いろんな映画を見てきたが、この映画、劇映画なんだろうけれど、全編二人の俳優のギャグで持ってる感じで、少々驚く。ところがこれが面白い。こんな自由な映画をあの名匠ウィンターボトムが撮ってしまうんだから、映画の可能性は無限大だってわけ。
男二人でこんなに喋れるなんて(すごいことだと僕は思うが、そうでもないの?)、なんせ二人とも機関銃みたいに言葉をぶっ放す。まずそのことに驚くが、こんな人たちも実際世の中にはいるんだ。もちろん一人が機関銃の時は相手は標的にはならずうまく受け流す。逆の場合も一緒。
その間に二人はイタリア各地を回り料理を堪能する。映像では実際の作り方を描写する。女性ファンには受けるだろうなあ。
そして大筋の脚本もあり、それぞれ二人の人生の機微を描いている。二人とも陰はある。
こんな感じで映画を撮りしかもさらりと人生をのたまってくれる映画というのもすごいと僕は思う。新しい映画の方向性を示している。自由な映画っていいね。
映画がまだまだいろんなことができるということを教えてくれる秀作であります。
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