ステタイ恒例の、行政とのタッグマッチ。今回は自殺防止キャンペーン。
と硬い感じになってはいるが、劇を見ているといつもと変わらず虎本節がガンガン鳴り響いている。人とのコンタクトを大事にしているステタイの渾身の劇である。
一日一回公演なのに20人以上の出演者の誰もがセリフをとちらない。練習十分であるステタイ以外の多数の劇団員が参加している大所帯だが、家族的な匂いもするほど、彼らはしっくりしている。
劇の方は無理に啓蒙するのでなく、自然発露的に人の心に触れたいというテーマが全体に流れている。バックに描かれたあの目玉模様も、観客は最後に見つめ直し、新たにこの重要なテーマを自分のものに知る。
さわやかなステタイそのものの一陣の風が吹いた演劇であった。
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