
前作『月に囚われた男』と比較すると、考えたら(当たり前だけど)、人が生きていく、生きている哀しみ、切なさ、人を愛するいとおしさ、いつくしみ、それらがすべて同じくよみがえってくる。似ている。
パラレルワールドという素材を使っているという意味で、地球から遠く離れて月にいて、同じ人間が製造されているといた前作も本作と設定はほぼ同じ。
でも【ダンカン・ジョーンズ】のこの切なさはどうしたことだろう。見た後でもずっと後を引く感じがする映画だ。無味乾燥のSFが多い中、かなり目立つ作品となった。でもSFという素材だからこそ、この現世で僕たちが生きていることの切なさが強く印象付けられるのではないか。
前作ほどではないが、DVDでそっと所持したい良作の一つ。
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