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ATLAS vol.7『おやじのシチュー』(脚本・板としあき 演出・酒井慎悟) 75点

2012-03-14 10:55:33 | 演劇遍歴

最初まったりした下町物語かなあと思ったが、途中で(それもかなり後半に)一人の女性が出てきてからこの軽やかなコメディは急展開する。

何と家を出ていた息子が性転換して戻ってきたのだ。勿論僕らの目の前にいるのは立派な女性俳優。だから愛する人との結婚云々というややこしい話になってもそれほど違和感はない(通常感じられるキモイという感覚)。肉体的なものが人間に与える影響というのは大きいなあと思うのだ。

それでも最後は10人ほどの出演者がそれぞれ自分の持ち味を生かしてうまい終わりを見せてくれる。ただ何となく初めて見た劇団だったが、みんな若いのに立派だ。セリフのトチリは全くなく、いかに練習をよくしていたかが窺われる。

父親役の俳優はいるだけで面白く、何かコメディアン的素質は強烈に持っている人だ。やはり俳優には素質というものはあるものなんですね。この人だけで十分この劇団を見る価値あり。


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