父と子、そしてボクシング映画といえばアメリカでは『チャンプ』という定番の流れがあります。これに近未来型ロボットを材料に組み入れ、何やら新しそうな映画に仕向けたのはまあ立派だが、でも底流に流れる興業的臭いがやたら強く、ちょっと僕は最後まで乗れませんでした。
でも驚いたのはこの映画、何故か日本を意識してます。ゲームは結局ジャパニーズなのよとでも言いたいぐらいある意味日本びいき。それが厭でもないんだが、でもやはり何かちょっと厭らしい(ヘンな表現ですね)カナ。
もう僕らの年齢に達するとロボットとロボットが対戦しても(それを駆使しているのが人間だとせよ)気持が入って行かないのです。汗の出ないスポーツはやはり単なるゲームなんですヨネ。
でもこの映画の不思議なところは、何故あの捨てられたアトムがあんなに強いかなんです。あの試合ぶりで断然強い能力を有していた理由は語られないし、もしくはそのための特訓は映像からは不十分だし(結局はプログラムなんかより、シャドーボクシングの人間的な部分を買いたかったんでしょうが)ちょっと腑に落ちない感がする、、(そうでもないか)。
意外と長い2時間強。もうゲームさえしなくなった僕にはこういう映画を見る資格がないのかもしれません。この映画をクサしているわけではないです。乗れなかったのは僕の個人的な原因だと思われます。映画としてはちゃんと輪郭があり、娯楽作としては及第です。
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