ミステリー小説と冒険活劇映画は気づくとあっと終わってしまうという一気読み(観)かどうかで作品の質を評価できると僕は思います。その意味ではこの映画はまさに特上の一等品。いわゆる限界越えの手に汗を握るシーンも多く娯楽映画の白媚だ。
冒頭のダイヤ狂い女殺し屋のエピソードもなかなかエレガントであっと言わせるし、何だかわけの分からない刑務所脱獄もスマートでないところがまたいい。出だしはすこぶる好調。
そしてドバイ、ムンバイなど今ときめいている都市風景も鋭角的なカットで楽しませ、何よりトムの体当たり的な頑張りにはホント頭が下がるわ。頑張るなあ、、。【ハリソン・フォード】の風貌を一瞬垣間見たような彼の寄る年波も、俄然高層ビルを掛け登るなど気づくとすぐいつものトムに戻っており、その精力ぶりにはほとほと感心するばかり。
一方で新しいチーム員の【ジェレミー・レナー】が新鮮な魅力でこの作品をみずみずしいものにしている。うん、彼はなかなか今までいなかった役者のキャラですこぶる良い。
ハナシは昔の007に戻ったかのような幼稚な発想だが、でもだからこそ単純明快で芯がぴしっと決まったのかもしれないデス。これこそ娯楽映画の本道復帰の快作であることは間違いない。本年屈指のエンターテイメント快作。
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