大好きな学生劇団である。もうみんないつも元気で、明るい。最近の学生では猛者なるところがあるのがお気に入りの原因である。
今回は新人がかなり多い劇である。そのため、多少の躓きは我慢しよう。確かに、発声がなっていないとか、トチリがあったり(でもこれは既成の劇団でも存在する)、場慣れしていないのだから仕方がない。それをも上回る彼らの持つ若さ、熱意がこの劇の神髄であるのだ。
他愛のない遠い夢、同じところからは始まり同じところで終わったりする脈略のない夢の断片。ああ、けれどこれらがあのラストにつながっているとは、、。
ホンとしては実によくできている。人生の真実もさらりと言い当てている。欲を言えば、舞台装置が階段式になっていて、ラストの青年の無念の思いが強調できなかったことかなあ。
やはりあの青年はベッドでの人生を僕らに見せないとだめだったように思う。階段に縦にただ寄りかかっているだけではこの青年の本当の思いが伝わらないのだ。
でも、主人公の青年役の俳優はよく頑張った。かれらを見ているだけで勇気と元気をもらう。実にいい演劇だった。
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