大好きな劇である。世界中で戦争が起こって、もはやミサイル発射は日常的。それも人間の意思が届かず、壊れたプログラムにより引き起こされているのだ。
そんな世界の最後の日々にリヤカーに荷物を積んで、旅芸人の初老の男と若い娘がとぼとぼ歩く。けれど彼らは決して暗くはない。何かしら淡い希望をもってその日を過ごす。
そこに一人の若い男が紛れ込んでくる。ヤスオというその男はキリストまがいの奇跡をしてくれる。若い娘は初めてその男に恋という気持ちを覚えるのだった。
この劇はいつ見ても、我々観客を裸にしてくれる。真裸にならないとこの劇は見られない。観劇中の80分は心身とも清らかになった気がするほどだ。素晴らしい至福の時間。
学生演劇という制約の中。そして今回は登場人物が3人だけという集中劇なので、彼ら一人でもうまくはまっていないと墓穴を掘ることになる。ゲサクとキョウコは想像以上に絶妙だった。練習十分だったんだろう。余裕さえ感じた。
また、やはりラストに来てまた同じところで泣かされる。脚本は強い。演出もよかったぜ。気持ちよく劇場を出る。
『寿歌』あらすじに惹かれたんですよね。この戯曲はまだ未観劇。 劇団カイテイという劇団が8月19日~21日東山青少年活動センターにてされるみたいですが。。
しかし今週の観劇激戦週たるは。。
今日は二年近く観てない匿名劇壇を。明日は羊とドラコに行くのでsomethingさんは行けないです。。
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