セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

難波、心斎橋映画&演劇日記(3/16)

2010-03-18 13:38:38 | 書きとめ日記
最近梅田より難波から心斎橋界隈を歩くことが多い。家から地下鉄がその線が便利ということもあるが、何か買い物をするのに難波の方が庶民的で買いやすいからでもあるのだ。 で、今日はちょっと遅めに家を出て、難波に出る。吉本前の大きな書店で時間をつぶし、日本橋に買い物に出る。それほど買うものもなく、近くの店でざるそばを食す。600円。安いです。 そこからちょい急ぎ足で歩き、シネポップでチャヌクの「渇き」を . . . 本文を読む
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フィリップ、きみを愛してる! (2009/仏)(グレン・フィカラ / ジョン・レクア) 75点

2010-03-18 13:16:21 | 映画遍歴
娯楽映画としても1級品の出来栄え。演出が映画にこなれているというか、次から次へと話が展開して行くので、観客はどっしり客席で素晴らしい映画空間を楽しめる仕掛けとなっている。 明るいのだ。警官をやっていたのも実の母親に会いたいがためであるし、家族思いで妻にぞっこんだった亭主役をかなぐり捨ててカミングアウトしたのも、大事故で瀕死の重傷を負ったため。 このようにこの後で大詐欺師になる男はすべて起承転結 . . . 本文を読む
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渇き(2009/韓国)(パク・チャヌク) 65点

2010-03-17 14:56:19 | 映画遍歴
この映画の題名「渇き」とは、もちろんキリスト教での渇きをいう。キリスト教の十字架上の言葉で、単に肉体的な渇きばかりでなく、神への愛、人への愛に背く人類を想っての心の渇きをいうのだそうです。 それを知っていて、こういういわば背徳映画を作ってしまうところに【パク・チャヌク】の意図があることは確かである。そして味付けにヴァンパイアを持ってきた。発想は奇抜で面白いと思ったけれど、肝心の渇きは映画では素通 . . . 本文を読む
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梅田・十三映画日記&アカデミー賞(3/10、11)

2010-03-14 13:40:35 | 書きとめ日記
月曜日はWOWOWでアカデミー賞の授賞式。意外とこれは毎年見ている。今年は「アバター」が独占するものと思っていたから、パスして外出しようかと思っていたら、何と下馬評は「ハートロッカー」との一騎打ちらしい。 興業収入の記録を塗り替えている「アバター」と地味な戦争映画「ハート~」。アカデミー会員からすると前者を選びそうなものだが、女性監督という話題性の方を買うのかなあと不思議がる。 僕は「アバター . . . 本文を読む
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球体の蛇(道尾秀介/著角川書店)(2009) 70点

2010-03-14 13:24:41 | 読書遍歴
道尾の作品でミステリー色がこれほど希薄というものも初めてではないでしょうか。サン・テグジュペリの星の王子様などを引用されるから驚いてしまったが、概して少々読む勢いに欠けてしまった。 人の発する言葉が本当か、嘘か、それによって振り回される人生。なーんて主題は今までにわんさと読んだ。やはり道尾はあっと驚くミステリー仕立てでないと本領を発揮しないのではあるまいか。 展開も綿密に書いてある部分と、雑に . . . 本文を読む
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倫敦から来た男 (2007/仏・ハンガリー)(タル・ベーラ / フラニツキー・アーグネシュ) 75点

2010-03-11 16:04:53 | 映画遍歴
冒頭のモノクロ映像のワンシーンの長さ、そして映像の持つ素材の美しさに驚くとともに僕の脳裏に美に対する耽溺感が増してくる。現代の映画なのに、登場人物の50年は遡及したかのような顔、表情、風体、美術にも確かに映画ファンならではのいとおしさが湧き出てくる。 でも、その古き良き懐かしきモノクロ映像の発見を過ぎれば、何でもない風景が何か意味ありに見える映像の連続であることに気づく。カットが超長い。それほど . . . 本文を読む
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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ (2010/日)(松山博昭) 75点

2010-03-11 15:01:31 | 映画遍歴
テレビも一度も見たことのない私がこの映画を見ること。(大体テレビドラマの映画化なんてことも知らなかったが)こんな人間も巷ではわんさいるということも知っておいてください。そんな僕が見て、ちょっとしたミステリーとしても楽しめる一編だ。 人の心理の裏の裏。カードゲームの基本ですよね。いわばミステリーとも言える。何故ならXは誰なのか、とかミステリー仕立てにもしてある展開は面白い。この企画で、外国映画にす . . . 本文を読む
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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 (2010/米=カナダ)(クリス・コロンバス) 70点

2010-03-11 13:48:08 | 映画遍歴
どだい児童文学の映画化だから大人がそのまま楽しめる作品でもなかろうに、なんてことはつゆ知らず、映像を追っていくうちにそれが分かって来はじめる我が愚弄さにはついつい愚痴も言いたくなる。 でも、いやに子供目線だなあとは思ってはいたものの、神話遊びも楽しめてそこそこの娯楽映画になっている。 問題はこういう児童ものに同化できない自分の精神状態にあると言える。昔のディズニーものだったら(フラッピーとかポ . . . 本文を読む
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フローズン・リバー (2008/米)(コートニー・ハント) 80点

2010-03-07 13:37:07 | 映画遍歴
男性不在の映画だなあ。次のトレーラー住宅を購入する資金を持ち逃げした男は映像にはいない。モニーク族の女性の夫も死別。当然、それぞれの母親は父親兼務の母親を強いられている。すなわち男になり切っている。 男だから外に出て働く。そして家族を育て守る。女同士ではありえないと言われる友情も育つ。だから、お互いをかばいどちらかが罪に服することになる。まさに男の世界だ。モニーク族の女性は自分の本来の役目を知り . . . 本文を読む
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花と流れ星(道尾秀介/著 幻冬舎2009) 70点

2010-03-06 16:14:17 | 読書遍歴
大好きな道尾作品。今回も丁寧にもったいないので大切にページをめくる。しかし、あっという間に5話の短編は終わってしまう。なんだかなあと、恨み節は出ないが読書時間はちょっとした映画を見ている時間ぐらい。 5話の話はそれぞれ趣向が変わってはいるものの、あっと驚くのは「モルグ街の奇術」ぐらいか。道尾にしてはちょっと平凡な作品群だ。それぞれ確かにきらりと光る部分は当然あるけれどね。 「真備霊現象探究所」 . . . 本文を読む
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悲しみよりもっと悲しい物語 (2009/韓国)(ウォン・テヨン) 75点

2010-03-04 13:58:13 | 映画遍歴
韓流の本流、まさしくピュアな超キレイキレイなストーリー。けれどその美しさにやられてしまった。まだまだこんな本格韓流が残っていたんだと絶句。手垢がついた話だと思っていたが、映画って観るまで分からないですね。ド純愛ラブストーリーでございます。 あんなに若い男女の二人が何年も同居して、ましてやプラトニックラブを貫徹しているなんて、僕のような世俗人には理解できませんが、その超不思議な設定は置いといて、と . . . 本文を読む
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ニューヨーク、アイラブユー (2008/米=仏)(チアン・ウェン他10名) 80点

2010-03-04 11:05:41 | 映画遍歴
オムニバス映画と思って見ていたら、10話の話が連作のような繋がりを見せて、むしろ群像劇と言った方がいいような構成で、全体としてニューヨーク・大都会の愛と孤独を実にうまく醸し出し、極上の酒を味わっている雰囲気がする。 さすが監督がそれぞれ違っているので、映像の色彩、タッチは違うものの、俳優がパーツにかかわらずところどころ出没するので一連の一つのドラマと見てもいいぐらい、斬新なタッチ。通常のオムニバ . . . 本文を読む
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