鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

日本甘藷栽培初地の碑

2008-07-13 | 史跡
種子島には、日本で初めてというものがいくつかあります。
鉄砲の伝来と製造がその代表でしょう。
種子島は、日本で最初に甘藷(さつまいも、鹿児島ではからいも)が栽培されたところでもあります。
西之表港から国道を南に少し行くと、下石寺という集落があります。


下石寺にある日本甘藷栽培初地の碑。

元禄11年(1698年)3月、第19代島主種子島久基(栖林公)は、琉球王尚貞に懇願して、甘藷を譲り受けました。
家臣西村時乗に命じて、甘藷の栽培を研修させました。
時乗は、下石寺の大瀬久左衛門に実験的に栽培させ、苦心の末栽培に成功しました。
このため、ここ下石寺が日本で最初に甘藷が栽培されたところとされています。
元禄11年は、甘藷の普及で有名な青木昆陽が生まれた年です。

最初に甘藷を栽培した種子島は、今もからいもの栽培が盛んです。
焼酎、からいもでんぷんなどに加工されるほか、最近は美味しい菓子にも使用されています。
安納芋は、全国的なブランドとなっています。


石碑の隣にある階段を上がったところにある、下石寺神社。
この神社が、からいもの神社というわけではありません。
からいも神社は、西之表にある栖林神社ですが、それは次回紹介します。
コメント (8)
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