←重松清さんの『その日のまえに』。
文庫になるのを待って購入。評判通りのとっても良いお話です。
人の生きる意味、死ぬ意味を考えさせられる本です。亡くなっていく人だけでなく、残された人がどのように生きていくのか・・・・・・・亡くなることはとっても悲しいのに、残された人にとっては、時は残酷に感じられるほど、たんたんと過ぎていくのですね。まるで、何事もなかったように次へ進んでいってしまう辛さ・・・・そんな事を感じました。
短編集なのですが、ラストで短編集ではないと思わせる、読者にとってはちょっと嬉しいところもあったりして、読み応え充分あります。
私は、死んでいく娘に父親がかけた一言に、あやうく電車内で涙がポロポロこぼれそうになりました。とにかくお勧めの1冊ですよ。