『キャンディード』を観劇してきました。
哲学的なお話なのね。
市村正親さん演じるところの家庭教師バングロスが言う、『楽天主義・・・この世界に起こることは全て、最善に仕組まれている』っていうのが基本で物語がすすみます。
主人公キャンディードは井上芳雄さん。男爵の令嬢(新妻聖子さん)と恋仲になるものの、男爵(村井国夫さん)に反対され追い出され・・・・・ものすごい旅が始まるのです。
殺されそうになったり、誰かを殺してしまったり、死んだと思った人が実は皆、生きていて再会したり・・・・・とにかくめまぐるしくて忙しい。
どんなに悪い事が起きても、それが最善だったと思う。本当にそうかしら・・・・・
市村さん・井上さん・新妻さんがもちろん主で話が進みます。市村さんはストーリーテーラーと言うか、ナレーターのような存在(作者・ヴォルテール役)&家庭教師の二役。ずっと出ずっぱりです。
新妻さんの歌、一層磨きがかかったように感じました。
井上さんの歌は、とっても安定していて好きです。声が伸びやかに広がる感じが、とても聴きやすいと思います。
この3人のほか、坂元健児さん・阿知波悟美さん・安崎求さん・駒田一さん達が脇を固めます。この方達の存在がとっても大きい、そして楽しい。それぞれに個性がしっかり出ていて、とっても面白かったです。
アンサンブルで阿部よしつぐさん出演されています。
ソロがあるのかな?って、ちょっと思ったけど・・・・・なかったです。私は後方の端で観劇だったので、観のがしているかもしれませんが・・・・。
ギターの場面もなくなったのかな?一応、ギターは手にしていましたが・・・・。
休憩を含めて3時間20分でしたが、それほど長さは感じませんでした。
円形の傾斜舞台、照明がまん丸と言うか、円がずっと浮かんでいる。地球を旅するから、そのイメージなのかな。海賊の宝箱みたいなものを、椅子や馬いろいろなものに見立てて、舞台セットが面白いと思い興味をもちました。