私にとって最後の『レ・ミゼラブル』を観劇してきました。
ジャン・バルジャン・・・吉原光夫さん
ジャベール・・・今拓哉さん
エポニーヌ・・・笹本玲奈さん
ファンテーヌ・・・新妻聖子さん
コゼット・・・稲田みづ紀さん
マリウス・・・山崎育三郎さん
テナルディエ・・・三波豊和さん
テナルディエの妻・・・阿知波悟美さん
アンジョルラス・・・阿部よしつぐさん
ガブローシュ・・・加藤清四郎さん
吉原バルジャン・・・いろいろな役への捉え方があるのだなぁ~~と思いました。
食器を盗んで捕まった時に、「どうにでもしてくれ~~」とばかりに舞台で大の字で横になってしまう・・・ある意味大胆でもあり自暴自棄になっている感じが出ていました。
そこまでのバルジャンは歌い方も荒削りな感じで、やはり若さなのかな~と思ったのだけど、市長になってからは歌い方がぐっと落ち着く。微妙な違いをちょっと感じた。それが役作りだとしたら、吉原さんすごい人なのかもしれない。
今さんのジャベールは自殺シーンで必ず、笑いが入る。なんと言うか、これも悲しい笑いで、とってもせつなくなる。
笹本エポニーヌは死ぬ時に、マリウスとキスはしないのね。それはそれで、自然だったな。
マダムテナルディエの阿知波さん、とっても聞きやすかった。なんていうのか自然体?力まずその役が自然に入っているような・・・そんな感じ。私は好きです。
阿部アンジョルラスは今日が千秋楽・・・そんな思いもあるのか、まさに熱演だったように思います。
グランテールの酒を激しく拒否するところが今までとちょっと違ったように感じました。
マリウスが撃たれてしまい、駆け寄り様子をうかがった場面は、とてもせつなくなり泣けてきました。
そして結婚式での給仕役、阿知波さんに迫られたりして今までとちょっと違い面白かったです。退場していく時に、足をラインダンスのように高くあげながらだったのですが、ものすごく高くあがることに驚きました。とってもキレイでした。
カーテンコールでは、今さんの司会で本日千秋楽のキャストが紹介されました。
最初に阿部よしつぐさんだったのですが、アンサンブルのみなさんを前面に引き出し、感謝されていました。ラストは「がんばろう!日本!!」と叫んで終了。
三波さん、阿知波さん、稲田さん、吉原さんも紹介され一人ずつメッセージ。
稲田さんは「今日の初日を迎えられ・・・」と間違えてしまい大爆笑でした。
阿知波さんは初演からの出演と言う事もあり、より一層感慨深いものがあったようです。メッセージの最後に『整いました~~』といい、なぞかけをひとつ発表していました。
レ・ミゼラブルとかけて、模様のない布ととく・・・・・
その心は「あっ、無地よ」→お分かりですね・・・「あ~~無情!!」と掛け合わせているわけです。
初演から観劇していたレ・ミゼラブル・・・・今回がラストだと思うとちょっと寂しくもありです。終演後も曲が何度も頭の中をぐるぐる・・・いつもだと「ワンデイモア」がずっと流れているのですが、今回はアンジョルラス登場シーンが多く、しかも何日も引きずってしまい、自分でも驚いてしまうほどでした。
・・・・次回はどんな形の、レ・ミゼラブルと会えるのか楽しみです。