読み終わるのに1ヶ月以上もかかってしまいました。
『それでも日本人は戦争を選んだ』東京大学文学部教授の加藤陽子さんの本です。
かかりつけの歯医者さんに薦められました。
なんでこの本の話になったかは忘れてしまったのですが、「最近読んだ本では、これが面白かったよ」と一言。
その後すぐに、とある場所で見つけたのです。
これはもう買いなさい、読みなさいと言われていると思い購入です。それでも、読み始めるまで随分時間を要しましたが・・・・・
内容は、とある学校で高校生(中学生もいます)に対し講演したものが、そのまま載っています。だから、語り口調ですね。その分、読みやすいとは思うのですが、この高校生が結構しっかりしてまして、さすが現役なわけです。
歴史の勉強から離れてしまっている私にとっては、時代の流れについていくのにちょっと必死になりました。情けないですね~~。
日清、日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争へ続く話が書かれています。
聞きなれない言葉や歴史の前後が把握できなくなり、行きつ戻りつしながら読みました。なかなか頭に入らず、2ページくらい読むと眠くなったりして・・・・・それでも、やめなかったのはやはり興味があったわけです。
ここで簡単には書けないのですが、歴史上に登場する人物の違う側面を感じられたり、もちろん全く知らない出来事や、人々を知ったり・・・アンダーラインを引きながら、勉強させてもらいました。資料に基づいて、どんな背景があったのかなど語られ、大変興味深かったです。
何度か、読み返してみたくな本、より理解が深まると思う本です。
日本が行った戦争というものに対しては、本で知ることしか出来ないと思うのです。
何があったのか、忘れないためにも少しずつでも良いから、公平な見方をしているこういう本を読んでみたいと思っています。