今日の演目は『中村仲蔵』。
歌舞伎役者さんの初代中村仲蔵さんの話。
1,2部形式で1部では、中村仲蔵さんに関わる「仮名手本忠臣蔵」をipadをフル回転させて解説してくれました。「全11段になる物語を30分で話します。」と言っていたのですが、結局50分となりました。
文楽や歌舞伎で仮名手本忠臣蔵を観た事はありますが、全幕通して観劇したことはないので知っている部分もあり、知らない部分もありなので、とても参考になりました。加えて、ものすごく面白い!!現代の言葉に置き換えたり、例えてみたり・・・この1部だけでも大笑いでした。
志の輔さん曰く、「1部はおまけです。料金外です。お徳です。」とおっしゃってましたが、本当に得した気分です。
さて、本編の中村仲蔵。
良いお話でした。血筋が一番の歌舞伎界で、弟子入りして一番下(大部屋)から屋号をもらえるまであがった人です。
市川團十郎に認められ人気があがるのですが、人気とともにあがるのは、やはりやっかみですよね。
でも、そのやっかみにめげず、努力を惜しまない。そして「仮名手本忠臣蔵」の五段目、斧定九郎を今の形で演じ、歴史に残る役者さんになったそうです。
屋号をもらえて、最初に来た役が斧定九郎。これはありえないことらしいです。いわゆる、嫌がらせですね。
それに負けない強さ、そしてラストに努力を認められた時の感動・・・・泣けてきました。
志の輔さんの落語に引き込まれ、歌舞伎の舞台をみているように感じました。
機会があったら、もう一度聴きたいお話でした。