村上龍さんの55歳からのハローワークです。
ちょっと前に読み終えたのですが、なかなかアップできなくて遅れました。
なんの予備知識もなく、タイトルに惹かれて衝動買いです。
とても読みやすく、あっと言う間に読んでしまいました。
5つの話・人生が書かれています。
2つ目の話「空を飛ぶ夢をもう一度」・・・切ない話です。ずっと音信不通でホームレスのように暮らしてきた男性が、同級生に会い最後の最後に母に渡して欲しいとあるものを渡してお願いをする。同級生も、生活は豊かではない。それでもその同級生を母の元に連れていこうとする。連れて行くくだりが切なくてたまらなかった。バスの中でとある男性に救われるのだけど、もし自分が同じバスにいたら、そんな態度ができるのだろうか・・・と考えてしまった。
この話を読んでいるうちに、ミネラルウォーターに興味をもったよ。美味しいのを飲んでみたい。読むと何故水か・・・がわかります。
3つ目の話「キャンピングカー」・・・定年後にキャンピングカーに乗り、夫婦で旅をしたいと考えていた夫。ところが、現実はそうはいかなくて・・・・。
たとえ好きな人と暮らしていても、『自分の時間』は大切にしたいと思う気持ち。わかるなぁ~~と思いました。私は独身ですけどね。
どれもが、すんなり読めるけど、心に残る話ばかりでした。