ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書16(灯台からの響き)

2022-07-30 20:23:01 | 読書
宮本輝さんの『灯台からの響き』です。

読み始めて何より驚いたのは、物語の舞台がよく知っている町だったことでした。
読んですぐ親近感覚えちゃいますよね。

とある商店街にある中華そば「まきの」のご主人が主人公です。
2年前に奥さんを突然亡くし、店を閉めたもののとあることをきっかけに再生していく物語。

同級生や子ども達との関わりがとても良いのです。もちろん、その人達に助けられるのですが、一番は亡くなった妻の足跡をたずねていくということ。

若かった頃に妻に届いた一通のハガキ。妻は知らない人だと言っていたのだが、夫の知らない妻の過去があったことがわかる。
それはどんなことだったのか、謎が解かれていきます。

ハガキに書かれていたのは、どこだがわからない灯台の地図。
そこからちょっとした灯台めぐりが始まり、ハガキの謎、妻の謎もわかってスッキリします。

友情、子どもに対する親の思い、親を思う子どもの気持ちなど、いろいろな形で書かれていて素敵な物語でした。
コメント
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