万城目学さんの『八月の御所グラウンド』です。
直木賞受賞作。
気になっていた一冊で、文庫を待ってメモに残しておいたのですが、直木賞受賞したので、即購入です。
「十二月の都大路上下ル」と2本のお話です。
これは高校生の女子駅伝の物語。京都の街を走るわけですが、ちらりと新選組が出てきます。駅伝前日に先輩が走れなくなり、急遽走ることになった1年生の気持ちが丁寧に書かれています。
新選組!登場、何をするわけではないですが、面白い、あり得そうと思ってしまう。
「八月の御所グラウンド」
大学4年生、失恋したばかり…とある理由で友人から早朝野球に誘われます。毎回9人集めるのが大変なのですが…そこに登場するのが、沢村栄治…、
読み終えて思うことは、生きたかったはず、生きていてほしかったはず。
3度召集されて、何度目かには手榴弾を敵に投げ続け、大切な肩を壊してしまう。そして3度目に戦死。
戦争は、本当に何も残さない。残すのは悲しみと悔しさ。それなのになぜ戦争を始めるのだろう。
たった一人の間違った考えで起きるのだとしたら、こんなにひどいことはないはず。
学徒出陣、雨の中で行われたことは映像で何度もみた、規模は小さいけれど、京都でも行われていたとは…。忘れてはならないこと、ひしひしと伝わる。
未来となっている私たちは、しっかり生きているのかと問いかけられている気がした。

直木賞受賞作。
気になっていた一冊で、文庫を待ってメモに残しておいたのですが、直木賞受賞したので、即購入です。
「十二月の都大路上下ル」と2本のお話です。
これは高校生の女子駅伝の物語。京都の街を走るわけですが、ちらりと新選組が出てきます。駅伝前日に先輩が走れなくなり、急遽走ることになった1年生の気持ちが丁寧に書かれています。
新選組!登場、何をするわけではないですが、面白い、あり得そうと思ってしまう。
「八月の御所グラウンド」
大学4年生、失恋したばかり…とある理由で友人から早朝野球に誘われます。毎回9人集めるのが大変なのですが…そこに登場するのが、沢村栄治…、
読み終えて思うことは、生きたかったはず、生きていてほしかったはず。
3度召集されて、何度目かには手榴弾を敵に投げ続け、大切な肩を壊してしまう。そして3度目に戦死。
戦争は、本当に何も残さない。残すのは悲しみと悔しさ。それなのになぜ戦争を始めるのだろう。
たった一人の間違った考えで起きるのだとしたら、こんなにひどいことはないはず。
学徒出陣、雨の中で行われたことは映像で何度もみた、規模は小さいけれど、京都でも行われていたとは…。忘れてはならないこと、ひしひしと伝わる。
未来となっている私たちは、しっかり生きているのかと問いかけられている気がした。
