ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

観劇4(猿若祭二月大歌舞伎)

2024-02-23 23:28:39 | 観劇
十八世中村勘三郎十三回忌追善公演「猿若祭二月大歌舞伎」に行ってきました。
チケット代金高いし迷ったけど、足を運んでよかった。観劇してなかったら後悔していたかも。

演目は
『猿若江戸の初櫓』
猿若役の勘太郎くんが頑張っていました。出雲の阿国は七之助さん。
勘太郎くん、12歳。
中村屋ゆかりの舞踏劇。大きくなったなぁ~と実感。踊りのことなんてわからないけれど、勘九郎さんと似てる。こうやって継承されていくんだろうなぁ。

『義経千本桜 すし屋』
文楽でこの段は、かなり以前に観劇したような気がします。
悪い息子に見えて、実は親孝行息子なのだけれど、それに気がついたときには、すでに遅く…切ない終わり方です。
1人の武士を守るために、何人の人が犠牲になったのだろう。悲しい結末だった。中村芝翫さん熱演です。

『連獅子』
今回観劇したかった理由はこの演目のためと言ってもいいです。
親獅子は勘九郎さん、子獅子は長三郎くん。
数年前の勘太郎くんの子獅子を観劇したから、弟である長三郎くんの子獅子は絶対に観たかった。
長三郎くん、10歳。見事でした。拍手喝采です。
これまた、踊りのことはわかりませんが、親獅子、子獅子という関係性がひしひしと伝わってきます。勘九郎さんの親獅子の厳しさ、子どもを思う優しさも伝わってきて感動しました。
勘九郎さん、カッコいいです。

勘三郎さん、お孫さん達の演技、踊り観たかっただろうなぁ。いや、きっとどこかから観てますね。

中村屋、大好きです。勘太郎くん、長三郎くんをはじめ、これからも応援しなくっちゃ!

良い舞台、観せてもらいました。

今回は3階席だったのですが、歌舞伎座の3階席は悪くないです。花道はちょっと見切れてしまいますが、舞台は思いのほか、近くに感じます。3階席の金額であれば、昼の部、夜の部と両方観劇も可能かもしれないと思いました。



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読書3(赤猫異聞)

2024-02-23 10:51:43 | 読書
浅田次郎さんの「赤猫異聞」です。

随分と長い間、積ん読になっていた本の一冊。

まさに浅田次郎ワールド。
時代は幕末、明治元年、火災が起きる。

『赤猫はそもそも放火犯の俗称で、総じて火事を指す。伝馬町の牢屋敷では、囚人たちの符牒で、火の手の迫った際の「解き放ち」(戻れば罪一等を減じ、戻らぬ者は磔獄門となる)をこう呼ぶ』(帯からの一文)

解き放たれた3人、博打打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙、この3人の解き放ちの夜の証言、牢屋同心だった若者の証言も綴られる。

この3人の物語かと思ったら、本当の主役は違った!
幕末の時代が変わる時の混沌とした時代の出来事。
歴史が動く事の怖さ、不安さが伝わってくる。

最後の最後に全容が見えてくるのだけれど、切なかった。

明治元年、武士の時代が終り、トップが変わる。今まであった法律があってもないような時代。
そんな中で自分が法として動かなければならないと決心する男、丸山小兵衛。
その男に助けられた七之丞、繁松、お仙。

全てを終えた丸山小兵衛が、幼なじみであり同じ不浄役人である共に力を貸せと選んだ道が、本当に辛かった。

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