ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

歌舞伎

2007-12-23 23:40:59 | 観劇

歌舞伎座に行って来ました。4時半開演で、終演が9時半!!!長かった~~。

演目は『菅原伝授手習鑑の寺子屋の段』『粟餅』『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の3つです。

「寺子屋」・・・テーマは武士道です。ある若君を匿っているのだけれど、上からその子供の首をよこせ!と、命令が下る。困ったことだと思案にくれている寺子屋の先生(海老蔵さん)、身代わりに差し出せるような子はいないし・・・・。そこへ、小太郎という子が寺子屋に入る事になる。礼儀もあり、他の子と比べても器量が良い。そこで、身代わりに決めちゃう。文章に書くと海老蔵さんがとんでもない人に思えるけど、ここまで来るのにとっても悩んでいるわけです。

悪い上司が、子供の首をもらいうけに来る。泣く泣く、小太郎の首を渡す。首をあらためるのは勘三郎さん。海老蔵さんはドキドキよね。ところが、「相違ない!」と勘三郎さんが言い、帰っていく。でも、その後に、小太郎君の母親(福助さん)が迎えにくるのね。

海老蔵さんは母である福助さんまで殺そうとするのです。福助さんは、その殺気をいち早く察して、「わが子は役に立ったか?」みたいな事を聞きます。実は勘三郎さんと福助さんは夫婦で、若君を助けるためにわが子を差し出したのね。

そんな事をしらない海老蔵さんだけど、ねらいどおりに事を運んでくれたわけ・・・・

悲しい話です。母である福助さんが、嘆き悲しむのだけど、もらい泣きです。私なんて心が狭いから「何が武士道だ!何が、若君だ!」って思っちゃうよ。ほんと悲しい話だった。

「粟餅」・・・これはめでたい、踊りです。杵蔵と臼蔵ののふたりが、粟餅をついているという舞。あっと言う間に終わってしまいました。橋之助さんと三津五郎さんの演目でした。

「ふるあめりかに袖はぬらさじ」・・・これは、藤山直美さんの舞台を一度みているので、一層分かりやすかったです。

芸者お園に坂東玉三郎さん。歌舞伎の女形はみなさん、所作がきれいでうっとりしますね。

この話は歌舞伎と言うよりも、普通のお芝居。原作は有吉佐和子さんです。ところどころに、笑いがあり、楽しいのです。玉三郎さんの間合いも、面白かったです。存在感はさすがですね。

自害する花魁に七之助さん。はじめは病気で寝ているので、薄化粧なのですが、途中花魁姿で出てくると、みごとでした。何がって、キレイでした~~。

女形で言えば、春猿さんは芸者で、笑也さん・福助さんは遊女で出演します。春猿さんはどこからみても、キレイですね。春猿さんの舞台はこれで2度目ですが、ますます気になる存在です。

笑也さん・・・きれいな方なのに、とってもユニークな遊女で別人になっていました。そして何よりも福助さん・・・遊女名マリア(外人さんを相手にするのです)、怖かった~~~一つ目の演目の母親役がうそのようでした。

この話は横浜が舞台で、もうすぐ明治になる頃、花魁亀遊(きゆう)が、外人に指名され自害してしまう。その事が、攘夷論者の美談となり、話に尾ひれがつきどんどん広がってしまう。本当は、好いた人に(獅童さん)花魁姿を見られたりしたことも、影響しているんだけどね。花魁を妹のように思っていた、お園も語りべとして生活していく事になるんだけど・・・・最後は・・・

玉三郎さんを堪能した舞台でした。

良い舞台だったのに、ひとつだけ不満が・・・・前に座っていた親子、前傾姿勢プラス体を左右に揺らし、全く落ち着かない!最悪だった。どうも、歌舞伎座と新橋演舞場はマナーの悪い人が多い気がする。参ってしまうよ・・・・。

大体、座席も見づらいのよね。

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2 コメント

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こんばんは^^ (samantha)
2007-12-23 23:46:50
こんばんは^^
歌舞伎って未だに良く分からないところも沢山有るんだけど衣装とかは圧倒されますよね~!
長丁場はオペラも同じだけど歌舞伎もいいなぁ~☆
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samanthaさんへ (ぷ~さん)
2007-12-24 23:23:23
samanthaさんへ
オペラはまだ観た事がありません。歌舞伎も長いけど、好きですからね~~~。観ている間は、あっと言うまです。

衣装は素敵です。打ちかけとか、ただただキレイだなぁ~~って、思って観ています☆
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