ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書27(なれのはて)

2023-12-07 16:44:27 | 読書
加藤シゲアキさんの『なれのはて』です。

いわゆる、アイドルが書いた本はあまり手にしないのですが、題材に興味を持ち読みました。でも、自分が想像していた内容とはちょっと違ったのですが…。

戦前から戦後にかけてのある一族の物語です。

一枚の絵がきっかけで、その画家の絵画展をやろうということで、著作権の問題などを調べ始めた元報道局の守谷。守谷はある出来事がきっかけで、報道局を追われイベント企画に異動となる、そこから物語が始まります。

調べるうちに画家に繋がりのある一族の存在が現れます。これがなかなか複雑で、ラストにそういうことなのね〜と納得。

タラレバは言っても仕方ないけれど、戦争がなければ!終戦前日に秋田の戸崎空襲がなければ!この一族の運命は違ったのではないかと思う。

秋田に油田があったなんて知らなかったです。だからこそ、空襲で狙われたんだけど…

戦争は何も作り出さず、奪うだけ。
人の欲も、行き過ぎると怖い。

それでもラストは少しホッとする。
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