許諾事件でホロライブが揺れていた頃の話か~。もう三年半経ったとはいえ、大神ミオ自身が謹慎処分になった件でもあるし、ようこれは言及したなあ・・・と思ったけど、振り返り配信だし、まあ取り上げない方が逆に問題になるヤツかな(それが今では群馬県知事とコラボして地元アピールか・・・成長したもんやで😌)。
思えば当時、この許諾問題で「ホロライブのスタンスこそがヤバい」という反応した自社ライバーがどれだけいたか?例えば大空スバルは、配信で「企業Vになることはメリットもあるが、会社の不祥事に巻き込まれることもあって大変w」という趣旨の発言をし、かなり批判を受けていた(普段の彼女の鷹揚さが無知・無頓着さとして完全に裏目に出た件と言える。まあそういう発言を許可した運営の不見識たるや、という話でもあるのだが)。あるいはそれなりの理解があり慎重そうな白上フブキでさえも、旧ツイッターで「苦しい状況だが応援頼むぞ」とまるで自分たちが被害を被っているかのような発言をしており、ライバーたちの認識レベルがどの程度のものかは推して知るべし、という状況だった。
まあ自衛というか慎重なスタンスが垣間見えたライバーもいて、その一人が桐生ココである。海外出身なだけあってか許諾関連にも慎重で、任天堂関連のゲームをやるのは避けていたように思う(ここで配信歴も長く・・・と書こうとしたが、個人での配信歴の長さは、むしろレギュレーションが企業を対象にしたものであったため、かえってライバーたちの危機感・義務感を喚起することを妨げたのではないか)。会長がそれを「会社がヤクザと同じ行為をやっちゃっていたので、これはさすがに改善してほしい」という趣旨の表現をしたのは、ある程度会社の対応方針が決まり、アーカイブ(確か動画の合計視聴回数6億回分)をゴリゴリに掲載停止して騒動が終息に向かうタイミングだったかと思う(ホロライブの最初のライバーときのそらが、この件を受けてショックや悲しみが大きく納得して受け入れることが難しい状況なことを率直に表明していたのは、当時の混乱と衝撃が伺えるものだ)。
あと記憶している限りでは、ホロスターズ(男性ライバーのグループ)の誰かがツイッターでカバー社の対応に問題があると言ってたぐらいじゃないだろうか?ただ、そのことでむしろ浮いてしまって、(確か)謝罪・ツイート削除することになったように思う。
・・・さて、こんな話をわざわざしている理由は、ホロライブの不祥事を蒸し返すことが目的ではない。2023年という年を振り返った時、まさにこういった不祥事のオンパレードだったことが思い出されるからだ。スタートアップ企業のホロライブは、2020年の騒動で良く言えばドラスティック、悪く言えば急ごしらえの対応で何とか正常化を図って生き延び、今では順調に伸びる状況を作り出すことができている。
翻って、すでに長い間君臨してきた諸々の大組織、すなわち旧ジャニーズ、大手マスメディア、宝塚、ビッグモーターなどがその閉鎖性と異常性を糾弾されながら、組織の大きさや保身など様々な要因により、今もって変化が遅々として進まないことが日夜報道されている状況である。いやむしろ、すでに巨大化して「自分たちがルール」という思考に取り憑かれているからこそ、労働基準法など含めた(暗黙知ですらない)ごくごく当たり前の社会的規範すら理解・遵守せず、またそれを破って何が悪いのかと開きなり、そして批判を受けるとあたかも自分たちが被害者であるかのような発言をするのである(これはナチスなど全体主義の組織にも同じことが言える)。
その意味で言えば、2023年は「失われた30年」が生じた必然性と、なぜ日本社会・日本企業はダメなのか(正確に言えばそのダメな部分)をよくよく考える契機となった年であり、これを経てもなお何もなしえず、例えばジャニーズ問題や大手マスメディアの隠蔽について、2024年6月に審判が下されるまでお茶を濁し続けるという対応を取るなら、マッカーサーという男が言った「日本人は12歳の少年」という言葉どころか(こちらは大きな変化の余地があるとも解釈できなくはない)、長い間居心地のよ世界に引きこもり続けた中高年のような存在として、もはや永遠に変化・成長の機会を失うのではないか、とさえ思うのである。
・・・なんて書いてますが、基本日本全体の話としてはもはや無理ゲーであってそれを変えることはできず、局地戦で自分たちの生きるフィールドを確保していくしかないんですけどね~と述べつつ、この稿を終えたい。
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