ヤンデレ:病んで刺すか、病まれて刺されるか

2007-09-04 01:18:07 | 本関係
今日は昼から休みだったんで、大槻ケンヂの『新興宗教オモイデ教』を探しつつふらふらしていた。事の始まりは昨日のイカレた記事。そこで触れた「雫」に影響を与えたと言われる作品が『新興宗教オモイデ教』なのである。もっとも、単にそれだけならわざわざ探したりしない。実は(後に発売された)「痕」よりも「雫」の方が自分の印象に強く残っていることが昔から気になっているのだ(※)。後に出ただけに「痕」の方がグラフィックやボリュームの点で雫より上回っていることは疑いないし、かつシナリオ的にも洗練されている印象を受ける。しかしそういった客観的な比較の結果にもかかわらず、「痕」は「よくできたゲーム」(誤解を恐れずに言えばone of them)程度の印象しかなく、「雫」は今でも強く印象に残るゲームとなっている。一体これはなぜなのだろうか?意地の悪い見方をすれば、「雫」は全体的に大槻ケンヂの作品から影響を受け、一方で「痕」はおまけシナリオを他から借用[?]している程度だから、つまりは大槻ケンヂの作品が「痕」シナリオより優れているんだ、ということなのかもしれない。しかしそれでも、「では優れているのは具体的にどこか」という疑問は残る。そこで今回、雫の原典[?]とも言うべき作品を読むことにしたわけである。


これはかすかな違和感であって中身が全く掴めないのだけど、以前の「情念」の件からしても、そういう違和感が大きな発見に繋がることもある。


さて、大槻ケンヂのやつは池袋ですぐに見つけたのだけど、その時「ヤンデレ大全」なる本が目に入ってしまったのが今日の行動を完全に決定付けた。この本に注意がいってのは先日狂人云々と書いたことも関連していたけども、何より「ヤンデレ」なんていう言葉が存在していたことに驚いたからだ(一体どこまで細分化させるつもりなんだろう?まあ細分化することで消費者に「ヤンデレ」というカテゴライズの商品をまとめ買いさせるつもりなんだろうけどw)。「ヤンデレ」とは、まだちゃんと読んでないけど、「病む」+「デレ」で作られた言葉で、愛が行き過ぎて(=デレ)アッチ逝ってしまった(=ヤン)系の子を主に指すらしい(ただしズレ方には大きな差があるし、もともと逝ってる子が人を好きになって…という場合もある)。このブログで言えば、腐り姫の樹里やひぐらしの詩音がそれにあたる。でまあ色々と「ヤンデレ」キャラを新たに知った俺は、早速その足で「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」やら「未来日記」を購入したのであった(うーん、見事に術中にハマってるなw)。なお簡単に書いておくと、前者は物語や会話の内容がCROSS†CHANNELを連想させるしなかなかおもしろくもあるが、後者は非常に微妙という感じ。


また未知のゲームキャラも数多く出てきたが、「情念」のある話が好きとはいえそれさえあれば何でも…というわけではないので、これらはプレイするとしてもずっと後のことになりそうだ(何を表現したいかだけでなく、どのように表現しているかも重要)。さて最後は、久々に大爆笑した「ヤンデレすごろく」の名ゼリフを載せて終りにしよう。

彼が部屋でエッチしてる…
だけど相手は私じゃない


彼の恋人は私なのに
私なのに
私なのに…


包丁を研がなきゃ…いえいえお料理のためですよ。材料はお前だ。

あなたはえいえんにあたしのもの

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