大聖堂の左右はあらかた見終わったので、いよいよその深奥に進む。
先にロマネスク式の部分(博物館前)を紹介したが、1000年近い時を生き延びてきた建物だけあってこういった建築が随所に見られるのも興味深い。
そしていよいよ主祭壇前にたどり着く。ステンドグラスを含めたその美しさに心打たれるとともに、フッゲライで教えられたアウクスブルクとその空襲を思い出す。この芸術が今こうして残っていることは、全くのところ奇跡以外の何物でもないのだ(そのような戦災と破壊を経験したロンドンやイズミル、東京などの建築物を想起すれば十分だろう)。そう考えていると頭の中に「パリは燃えているか」が流れだした。
やはりその優美さに感銘を受けながらも、宗教戦争や二次大戦を始め多くの戦争・戦災を見てきたこの聖堂の歴史を思いつつ、聖堂を後にした。
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