土砂降り後の二子玉川より等々力へ

2008-08-31 23:07:57 | ぶらり旅
一昨日東横線沿いを歩いて代官山に到ったのを受け、東横線に乗って二子玉川へ行こうと画策していたが、昼に起きた上に案の定雨が降ってたんで引きこもって何かするつもりでいた。しかし、少しづつ空に光が見えてきたではないか(ちなみに、起きるのが早ければ木更津とか真鶴も候補になってた)。これなら、西側は問題ないだろう、と出発(相変わらず計画性が皆無だw)。


こないだの等々力行き以来、吉田戦車のイメージが強く刻印されたと東横線で西へ。自由が丘ではやたらと飲み関係の看板が多いのがおもしろかった(よくわからん金髪美女がカンパーイ!ってちぐはぐな組合せがステキ)が、早い時間でもなかったのでとっとと大井線に乗り換える。え…てゆうか終点までノンストップですカ?ずいぶん停車駅が少ないなと違和感を覚えつつも、まあ便利だしいいかと自分を騙して乗り込む。二子玉川駅で早速写真を撮る。



うんうん、やはりいいねえ。とかやってると、チューオーリンカンなる所へ行く電車が来た。え、どこそれ?てゆうか大井線だけじゃねーの?と案内を見てみれば、東急田園都市線と接続しているらしい。なるほど、どーりで停車駅が少なくてもOKなわけだ。てゆうか、田園都市って俺にとってはむしろ「デンエントシ」って表記すべきものだし、オダキューとかイノガシラもそうだな。西方の町ってほんとに「どこかにある町」程度の認識しかない。まあドラクエの町とかと同じ(だった)ってことだな。


まあそれはともかく、パパス的に間違って階段を下りたりしつつ、無事に改札へたどり着くと、ここまで来たのにたった210円追加されただけだった(やっぱ渋谷まで定期があるのは大きい。もっと渋谷発の電車を活用せねば)。地酒(?)に突っ込んだりマンションの案内をもらって色々考えたりしつつ、川へ到着。



土曜だったこともあり、結構河川敷に人がいる。平和だねえ…まあ反対側は



こんなんでカタストロフの到来を予感させるんだけど。それでもわしゃあアグレッシブファイターじゃけんのおとずんずん進もうとした矢先、早くもパラリとくる。いや、行けるだろうと暗闇の雲へ向けて直進してみたが、無理でした…どう考えてもこの先に待っているのは死しかない。ジョブチェンジして出直してきますわと橋の下へ一時避難。この大きさなら十分雨をしのげそうだ。



ここで待つのも一興、と帰りゆく人々と強さを増す雨を見やりつつまったりしていたら、本格的に振り出し、もはや移動が困難となった。橋の下に残ったのは、俺、チャリで釣りに来ていた人、親子連れ、マックの袋を持って見物に来たにーちゃんの五人となった(ちなみにもう一本橋があり、そっちの奥のほうにも何人かの若者が避難していたのに後で気付いた)。時に横風とともに振り込む雨を回避するために位置を変えつつ、やり過ごす。この状況はまさに“at the mercy of”だなとか適当なことを考えてると、ひぐらしの“why, or why not”を思い出した。さて、ボクは彼女みたいに飛べるのかなと西側を見やれば、そこには満天の曇り空。わぁい☆



まあここまで来たら腹くくるしかないわなとまったり風景を観察。



性欲、もとい暇を持て余して「始治」(女で始まり汁で治まる)とか新しい熟語を考える。これほど滅んだ状態になったのも久しぶりやの。まあ「病まない雨はない」って言うしな。とかやっていると、少しづつ雨が弱まり始めた。他の四人はこれを機会と脱出していったが、俺はあえて残る。walk or die.毒食わば皿まで、だ。



この空ならいける、と本を読みつつ待ったが、意外に雨が止まないので西へ向けて歩き始める。



川沿いのところを歩くに疲れたので砂利道へ。





ここで、なぜかロックマン4のエンディングテーマが脳内再生が始まるが、合っているのでノリつつ歩いているとタイのチェンセーンを思い出した。そういえばチェンライものどかでいい町だったなあ。バンコクとかどーでもいいからタイ北部にはもう一度行って一週間くらいまったりしたいね。



さて、かなり暗くなってきたし、それなりに満足したので退散しようか。でも同じ道じゃつまらんので、路地裏に入って駅を見ざす。ゴルフってあんな高いのになぜ流行るんかねえとか思いつつ練習場を通り過ぎると少し大きな道路に行き当たる。何か見たことあるなあ…と周りを観察したら、こりゃ等々力から多摩川に行ったときの道じゃねーか!そういう位置関係になってたんねえ。等々力が東にあって自分は南下してると思い込んでたから、いごっさ驚きました。


これはもう渓谷行くしかないっしょ。呼ばれてるとしか思えんもん。でも多分大雨の後で夜だからこの前の静謐なイメージとは全然違うだろうなあ、と予想してたら意外に明るいのでサクサク進む。





が、しかし。それはつかの間の錯覚に過ぎなかった。上の方から漏れてくるかすかな光が届くだけの暗闇。そこにあっては増水した川の音が今までと比べものにならないほどの迫力を持ち始め、自然と身体が強張る。



これは…全く予想していなかった刺激だ。写真とかで見れば夜の滝などは美しさばかりが目に付くが、これもまた夜の醍醐味であり、恐ろしさなのだろう。てなことを考えているうちに終着点の竹林。ふと振り返ると、背後には漆黒の闇…こっち側からだったら入るのに正直躊躇していただろうなw


さて、雨の中を一時間待つのを遥かに超える驚きと悦びを味あわせてもらった。もう何もいらんわ。というわけで等々力を写真に撮ってさようなら。また秋に来るけんね。

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