クリムゾン、と言うてもキングの方じゃござんせん。老舗の漫画家・同人作家であるクリムゾン姐さんのことでござんす。
女性作家ってのは知ってたけど、声を聞くのは初めてだなあ。悔しい、でも聞きいっちゃうビクンビクン(・∀・)
結構初期から知っているけど、割と早い段階から作風が確立されてたので相当研究・計算している人なんだろうなとは思っていた(例えば、気丈・生意気なキャラが何かしらの事情で抵抗できない・しづらい状態になってあんなことやこんなこと[お察しください]をされるってケースが多いが、これはギャップによるエロスを演出できるのと、「気弱な子」や「良い子」が痛めつけられるのは見ている側としては罪悪感を覚えるケースも少なくないため、戦略的に避けているのではないか、などと考えられる)。また最近では、女性向けを意識した同人(例:バイト先の超美人の先輩にレズ奴〇にされた私)も発行していて、市場の開拓に余念がないことが伺える。
この動画についても、そういう「戦略性」に基づいて始めることを決めたのだろう(正直、もっと早く始めてもおかしくなかったと思うくらいだ)。以前アニメや映画の市場性の問題(日本の市場はどんどんシュリンクせざるをえない→Netflixやクランチロールなどとのシナジーを上手く活用して海外に活路を見出さないと衰亡あるのみ)について話したが、それは同人にも同じことが言える。
例えば、そもそも紙媒体での流通規模が縮小し、webでの発表に大きく変わろうとしていることは周知の通りである。海外市場を大きく取り込みたいなら、紙ベースよりwebの活用が有効なのは言うまでもないだろう(特に成年漫画に関して言えば、売れる場所も限られてしまっているので雑誌を使っての流通にかけるのはナンセンスだ。またそもそも、雑誌と同じで出版社も先行き不透明であるため、どこかの出版社と契約するよりは同人作家としてある程度名前を売り、DMMなどでCG集を発売して収入を得る方が安定することも考えられる)。とするなら、海外勢が見やすいYou tubeという場所で海外展開に向けてアピールしたり、コラボ企画でシナジー効果を生み出すことを企図するのは、生き残りという観点で当然の戦略だろう。
そういう見地に立った時、クリムゾンがどのような見解を持っているのか、あるいはどのような企画を出していくのかが見れるのは非常に興味深いところだ。と、ちょっと固めな(?)話をしたが、開設2日で登録者数1万人を余裕で超えとるのはさすがやね。このメーターを毎日チェックしながら、その伸びに身体をビクンビクンさせるのもいとをかし(←病気じゃん)。
余談
動画の中で「クリムゾンは実はAIではないか」というネタが紹介されていたが、私にしてみるとこのような理解は実に興味深い。というのも、人間の認識パターン≒市場性を分析し、それにマッチングするものを大量投下するという仕組みは、認知科学とAIが発達し、またアンダークラスの数が増えてそのルサンチマンをガス抜きしなければならない状態になった時に、エッセンシャルなものになると予測されるからだ(もちろんエスタブリッシュメントたちもそのようなシステムを活用するだろうが、それはあくまで「趣味」の領域にとどまる側面が強いのではないだろうか)。
発言者がそこまで意識しているとは思わないが、結果的に今後のAIとその「奴隷」となる人間の関係性の表現として、実に適切だと思っていたので言及しておきたい。
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