元々この記事は、「名曲紹介」に合わせて再掲載しようと思っていたものだ。しかしこの度、様々な予定変更のため違う文脈で使うことにした次第。おそらく原文は2007年末か2008年に作成・掲載したはずだが詳しい時期はいつだったか・・・とブログ内を「fate」で検索してみたら「Song of death presented to the chahier」という記事が引っかかって大笑い。そういや「DDD」のカイエ(表紙のキャラ)が女にしか見えねーとか言って「迦遼カイエに贈る最期の詩」を作成したのであったなあヽ(。∀゜)ノ
ともあれ、原文にてFateのレビューを「時期外れではあるが」と評したのも今は昔。サイクルの早いPCゲーム的にはもはや「古典」という表現さえ似合いそうな作品となっている。ま、「Fate/Zero」がアニメ化されたり、「魔法使いの夜」というゲームも発売されたことだし、タイムリーなネタってことで。え!?それすら時期外れですかそうですか・・・
[原文]
時期外れではあるが、ちまちまやっているホロウアタラクシアが終わりそうでもあるので冷めないうちにFate本編のレビューを書いておこうと思う。
(システム)
オーソドックスなサウンドノベルタイプだが、月姫にもあった既読の章をスキップするシステムは文章量が膨大なため便利。
(グラフィック)
独特な質感のある塗りが雰囲気に合っていてよい。表情のバリエーションが多いのもポイントが高い。また戦闘シーンの画像も特筆すべき点。とりあえず、月姫とは
まったく比較にならないほどよくできている。
(音楽・効果音)
月姫と比較して曲の量はかなり多い。「This Illusion」「疾風の剣士」「消えない思い」「茜色の町」「移り行く季節」はいい曲だが、特にノーマルエンディングの「移り行く季節」は名曲のレベルに達していると思う。だが量が多いからなのか、全体としてあまり印象に残っていないというのも確か。だから、曲数は少ないながら「望郷」「訣別」「日向」「月下」といった印象深い曲の多い月姫の方を個人的には高く評価している[筆者注:「望郷」はおそらく「感情」の間違い]。総評としては「上の下」。効果音は、グラフィックと相まっていい感じに戦闘シーンを盛り上げている。個人的にはバーサーカーの雄たけびが一番好きw
(キャラクター)
主人公の衛宮士郎を始めとして、超が付くほど個性的なキャラが揃っている。単に「キャラが立っている」ゲームならそれなりにあるが、それが物語の展開と密接にリンクしているのは珍しい。これは本来当たり前のことなんだが、最近キャラの類型化が進み、あるいは単にキャラの濃さだけを売りにするようなゲームが増えているように感じる中で、非常に特徴的だと思う。まあ何というか「生き様」が主題のゲームと言っても過言ではないから、キャラ短評もしておこう。
[衛宮士郎]
我らが主人公。朴念仁、妙にお堅い。ある意味修道者、ある意味「正義の味方」。
多分コイツのキャラにイラついた人間は少なくないと思う。前にも書いたが、オレはキレかかった。しかしまあ物語のテーマや構成上この設定には意味があるので、批判は難しいとこだ。ちなみに、終盤になると突如キレものになるという便利な体質w
[遠坂凛]
プロローグで主人公を務めるなど、ある意味二番目の中心人物。士郎が受け入れにくいキャラなのに対し、頭が切れる、論理的といった要素の中に可愛さもあわせ持っており、受け入れやく、かつカッコイイキャラとして士郎の脇を見事に固めている。この作品は人生哲学を持っているキャラが多いのでカッコイイやつがたくさんいるんだが、彼女は背伸びしない、板に付いたナチュラルなカッコよさを持っていると思う。
[間桐桜]
士郎の後輩。1・2周目と3周目のギャップにより、色々と伝説を生んだキャラだろうw個人的には、1・2周目のときうじうじしたキャラにイライラしていたが、三周目の内容で完全に毒気を抜かれた。
[イリアスフィール・フォン・アインツベルン]
天真爛漫な小悪魔。妹であり姉。ボゲードンはコイツに骨抜きにされたとかされないとか。ローレライローレライローレライ…
[言峰綺札]
神父。多くは語れないが、彼もまた独特な生き様を持った男である。
[セイバー]
魅力のあるキャラだと思うけど、評価が難しいっす。ただやはり「カッコイイ」というのは確か。でも遠坂と違うのは、天性のものもあるが結構無理している部分もあるということか。
[アーチャー]
背中で語れる漢。人生の厚みを感じさせる言動と生き様。それは二周目の「アンリミテッドブレイドワークス」で最もよく発揮される。
[ランサー]
Fateが誇る快男児。飄々としたその様は見ている者を爽快にさせる。個人的には二周目で士郎たちと同行するシーンがお気に入り。
[アサシン(佐々木小次郎)]
耽美なる門番。セイバーとの対決は名シーンの一つ。
他にも個性的なキャラが大勢いるが、キリないんでここまでにしとこう。また、長くなったのでシナリオについての評価は機を改めて行いたい。
※画像の著作権はType-Moonに属します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます