Needy girl overdoseをインストールしたった(・∀・)

2022-06-01 11:30:00 | ゲームレビュー

ネット環境が復活してすぐにやったこの一つは、ずっと気になっていたこのゲームを(サントラとともに)購入することでおました。動画実況でザックリした雰囲気は掴んでたものの、自分でやってみると実によくできているなと改めて感心。


特に、(オートセーブなのもあって)日が変わるのがテンポよく演出されてシームレスに話が進んでいくのは○。ゲーム進行をだらけさせない点でも重要だし、そこに気だるげながらどこか急かすBGMが加わって、後がないハイテンションさにこちらも乗せられるような感じがGOOD!😀


その他では、(前にも指摘したように)承認欲求にかられたメンヘラ女子がYouTuberとして活躍しようとするという、いかにも現代劇な話なんだけど、「漏れ」や「汁」のような古のスラング、90年代の傑作lainのオマージュ、「さよならを教えて」のようなカルト的作品のプレイ実況、人間椅子の「芋虫」からの歌詞引用など、古い世代のサブカルチャー要素を様々に組み込んでいる点は特筆すべきだろう。


これは単に8bitと合わせてプレイヤー自身を引き込むフックとして以上の機能をしているのではないかと思う。例えば、そのサブカル遍歴は色々とアレな言動をするヒロイン「あめちゃん」に親近感を抱かせ、どこか憎めない存在にする効果がある(この作品の難しいところは、ヒロインに入れ込みすぎる仕組みにしたら破滅的エンディングの数々からしてプレイヤーに危険だし、かと言ってヒロインをただのムカつくクソ女と思わせたらそれを成功に導くゲームを進めるインセンティブがなくなる。まあS仕様な方にとっては、クスリ接種させて無理やり配信とか、出会い系を懲罰的にやらせるなんて楽しみ方もあるのかもしれんが、少なくともワイにはいたたまれなくなるんで無理っすワ😰)。


またあるいは、そういうサブカルチャー、すなわち「傍流」にいた彼女をその不登校といった来歴と絡めつつ、YouTuberといった形で一旗揚げる、宇多丸風に言えば「負け犬たちのワンスアゲイン」みたいな描写ともみなすことができる。


さらに言えば、そのレトロな雰囲気は「寓話」としての見せ方にも繋がる。それは同様の作りをしている傑作undertalepapers,pleaseとも関連するのだが、寓話的であるがゆえに、遠い世界の出来事ではなく、我々にも連なる普遍性を強く感じさせる。それは先に述べたヒロインへの親近感を生み出すだけでなく、プレイヤーを独特の祝祭空間に引き込むことにも有効に機能していると感じた(「○万人記念配信」はまさにこれで、Vtuberを様々見てきた自分としてはもはや馴染みの光景である😀)。


そしてここで効いてくるのがヒロインはもちろん、コメントや(クソ)リプの解像度の高さ。もうどれを見ても、「あーなんかどっかで目にしたことあるわ~😀😅😫」となるもんばっかりで、そのリアルさが前述のスラングなどを含め、ガジェットまみれの世界を単なるネタではなく生きた存在にしている(ちなみにメンがヘラってる傾向がある配信者ほど、自分のアレやソレを描かれてるみたいでキツイ~と悶絶されとりましたw特に息根とめる紫兎ハミルは解説までしてくれてそれもまたおもしろいw)。


これらを踏まえると、改めてこの作品は、(特にアニメ版)ポプテピピックと同じく歴史に残る作品になるのではないだろうか(アニメ版ポプテは、サブカルネタをねるねるした原作要素に加え、声優カップリングなどの様々な想像力を結集した逸品であり、日本のサブカルを理解するには?と聞かれたら私は間違いなくこれを勧めるだろう。なるほど表現の発展史を追うのも間違いではないが、そのような文法で語られる世界では、決してその手触りまでは感得されえないのである)。


まあ仮に超天ちゃんとポプ子が出くわしたら、「サブカルクソ女」としてポプ子が車で突っ込むシーンまで連想できますがね(゜∀。)


とまあそんな感じですっかりハマり込んでおりやすので、しばらく記事に死語が混ざるようなことがあれば、きっと作品に脳みそが侵食されとるんやろと生暖かい目で見守ってくだせえ(・∀・)


ほなね~😇😇😇

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