小学校高学年か中学の頃だったと思うが、家族で昼飯を食いながらテレビを点けてみたら、いきなり野郎が女の服をビリビリ破いているシーンが出てきて、なんじゃこりゃあと慌ててチャンネルを変える、なんてことがあった。
そこで何かに火が付いた俺は、急いで飯を片付け二階に移動。すぐさま先の番組を見ようとするも・・・期待した場面はすでに終わっていた。次なるチャンスがないか固唾を飲んで見守る俺。すると「母じゃ」と言いながら野郎が乳首を吸うシーンが出てくるが、それもあっさり終了して思わずズッコケる。白けた俺はチャンネルを変えてみると、そこでは「琉球の風」が(再)放送されていた。が、別に興味はないのでテレビを消して下に降りる。すると父親が「見れたか?」と聞いてきたので、「琉球の風があってたよ」と答えると、「ああそう」とだけ言ってニヤニヤする。まるっとお見通しだと言わんばかりだが、見ようとしたが結局果たせずじまいだったわいと答えるのも癪なので、黙ったままでいた・・・
というようなおマヌケな記憶が今も残っており、果たしてあの映画はなんだったか、そして見損ねたエロシーンはいかなるものであったか20年近く(笑)気になり続けていた。おそらく大したことはないものではあろう。あたかも、同時期に雑誌で見て印象に残っていたエロゲー(Ce'st La Vieなど)が、数年後に実際プレイしてみたらおそろしくショボかったのと同じようにwまあしかし、思い出を埋葬することも重要な作業なのだよ明智君w
というわけで、CMの記憶(グラサンかけた主人公が日本刀を振っている)を頼りに、「静かなるドン」の映画版を1から見てみることにした。とりあえず主人公を香川照之が演じていることに驚いたが、問題のシーンは無いぞなもし。まあ裾野の広げ方についてはおもしろいと思ったけど。つまり、ヤクザの世界に属する人間を描くだけだと、多くの人には直接関係があるものではないし、また興味を持つ人もある程度限定されてしまう。しかし、主人公が普段はしがないサラリーマンで、実は大組織の総長ということになれば、完全に無関係な存在ではないし、ギャップの魅力も生まれる。そのようにして、新たな視聴者層を取り込もという狙いなんだろう。しかも、普段はしがないサラリーマンという描き方は、ともすれば「サラリーマン=ダメ、低い位置」という受け取り方をされ、反発を受けてしまう可能性もある。というわけで、家族のために苦労して働く部長の姿を描き、わざわざ主人公に「サラリーマンをなめてはいけない」と言わせて予防線を張っているのだろう、という具合に。
閑話休題。続けて2も見たが、こちらも違った(まあ敵が安岡力也の時点で記憶のシーンのようなことは起こりえないだろうとは思ったがw)。この段階になると、あるいは「静かなるドン」ではないんじゃないかという疑いも出てきたが、まあ中途半端だしとりあえず最後(4)まで見とくかと3を借りる。そこで何とも怪しげなノッポの敵が出てきたわけだが・・・クラブのホステス見ていきなり「おかあちゃん」のセリフ。ああ、これだったか・・・とすでに冷めた感情(笑)で思いつつ、問題のシーンへ。で結論。やはりショボショボでしたwまあ二度のエロシーンで敵が独りよがりなヤツだ、というメッセージはよく伝わったけどwまああんましハードな内容やったら昼間に流したりせんわなwともあれ、ここに一つの良き思ひ出が埋葬されたわけだ。合掌・・・さて、次は「ラストキャバレー」でも探そうかなヽ(。∀゜)ノ
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