中央堂(?)の井戸を見た後で次は礼拝スペースへ移動。
なんかでっかい仏像の顔、ギャグメイクしたお笑い芸人みたいでウケるw「仏像でぶつぞう!」とか言ってると地獄の火の中に投げ込まれそうなので(宗派違い)、周りの像に目を移すと金箔が貼られている。これはおそらく前に見た「自分の身体の悪いところに貼ればその痛みを引き受けてくれて快癒する」というものだろう。しかし今私の頭に去来したのは、いわゆる上座部仏教において、あるいはタイ仏教において、これだけ多くの仏像が祀られているのはどういう意味があるのか、という疑問である(あまりに基本的すぎて今まで考えたこともなかった)。
たとえば日本でも複数の仏像が並んでいるのは見られるが、それは大乗仏教の話だ。また神仏習合なので、仏像を守護する存在としてその周りに神像が並んでいるのも説明はつく。が、救われる範囲が非常に限定されている上座部仏教において、果たしてこれら多数の仏像は何を意味するのか。どこにでも偏在する仏陀?あるいは蘇東坡、じゃない卒塔婆的な意味合い?そもそも偶像崇拝って原始仏教的には噴飯ものだと思うのだが・・・こうして、偉そうにネタにしながら、実は仏教のことを何も知らない自分に今気づかされた。
ところで、礼拝堂には上のような戦争を描いた絵が飾ってある。相棒ケンシロウも言うように、このような絵が礼拝堂にあるのは珍しいのではないか。しかしそれも、
別の面に飾ってあるこの絵からすると、おおよそ意味が推測できる。右手では攻撃しようとしている魑魅魍魎が、左手ではすっかり仏陀を有難がる存在となっている。つまりは、「邪悪なるものや争い(先に見た戦争の絵)を調伏する仏陀」という図式を見せたいのだろう。いやはやそれにしても、この仏陀様のお力で荒ぶる我が息子にもアタラクシアをもたらしてほしいものであるな(゚∀゚)アヒャなどと思いつつ礼拝堂を出た。
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