2000年2月16日…それは大学受験のために始めて東京へと足を踏み入れた日であったが、もう一つの出来事によって強く印象に残っている。それが、ブギーポップとの出会いであった。
受験会場に近い大正セントラルにチェックインした後、会場の下見に行った帰りに小さな本屋に寄った(カプリチョーザの近く)。部屋に戻るという手もあったのだが、予想外に東京、より正確には高田馬場が自分に馴染むことで気をよくしていたから、地味に勉強するのも何だか勿体ないと感じたのだ。一階で雑誌を読んだ後二階へ行くと、そこは漫画(あるいは小説だったかもしれない)コーナーになっていたのだが、そこで見慣れた絵柄に眼が留まった。「あれ、これWorks Dollの原画家じゃねーか?」と思って小説を手に取ると、題名に「ブギーポップは笑わない」とある。旅先で、エロゲーで知った原画家がイラストを書いている小説に出会う…なるほどこれは面白いと読み始めてみれば、これがかなり引き込まれる内容でどんどん先が読みたくなる。最初の視点、竹田啓司の話を読み終えたあたりで即座にレジへと向かった。そしてホテルの部屋に帰り、一応持ってきた赤本そっちのけで読み続け、深夜には読破。これほど小説にはまったことなど今までなかったと思う。それ以降、ブギーポップとの付き合いは続いており、今も新品で買い続けている唯一の作品にまでなっている(半ば惰性だけどw)。
とまあ思い出深いブギーポップとの出会いだが、お勧めのものなどを書いておく。まず『ブギーポップは笑わない』『ブギーポップvsイマジネーター(上・下)』の三冊。これは是非読んでほしい。他はなかなか難しいが、『夜明けのブギーポップ』は読む価値があると思う(『歪曲王』は読まなくていい)。これらを読んだらアニメ版の「ブギーポップは笑わない」を観るといいだろう(アニメの中では五指に入ると思っている)。もしそれも気に入ったなら、『エンブリオ侵食』や『ビートのディシプリン』といった他の話もお勧めしたい。
傑作との出会いは、思わぬ偶然や気まぐれから生まれることがあり、それがしばしば人生や趣向に影響を与える。俺が偶然や気まぐれを愛する所以である。ここのところ新刊が出てないが、イマジネーターに匹敵する新作を期待したいものだ。
受験会場に近い大正セントラルにチェックインした後、会場の下見に行った帰りに小さな本屋に寄った(カプリチョーザの近く)。部屋に戻るという手もあったのだが、予想外に東京、より正確には高田馬場が自分に馴染むことで気をよくしていたから、地味に勉強するのも何だか勿体ないと感じたのだ。一階で雑誌を読んだ後二階へ行くと、そこは漫画(あるいは小説だったかもしれない)コーナーになっていたのだが、そこで見慣れた絵柄に眼が留まった。「あれ、これWorks Dollの原画家じゃねーか?」と思って小説を手に取ると、題名に「ブギーポップは笑わない」とある。旅先で、エロゲーで知った原画家がイラストを書いている小説に出会う…なるほどこれは面白いと読み始めてみれば、これがかなり引き込まれる内容でどんどん先が読みたくなる。最初の視点、竹田啓司の話を読み終えたあたりで即座にレジへと向かった。そしてホテルの部屋に帰り、一応持ってきた赤本そっちのけで読み続け、深夜には読破。これほど小説にはまったことなど今までなかったと思う。それ以降、ブギーポップとの付き合いは続いており、今も新品で買い続けている唯一の作品にまでなっている(半ば惰性だけどw)。
とまあ思い出深いブギーポップとの出会いだが、お勧めのものなどを書いておく。まず『ブギーポップは笑わない』『ブギーポップvsイマジネーター(上・下)』の三冊。これは是非読んでほしい。他はなかなか難しいが、『夜明けのブギーポップ』は読む価値があると思う(『歪曲王』は読まなくていい)。これらを読んだらアニメ版の「ブギーポップは笑わない」を観るといいだろう(アニメの中では五指に入ると思っている)。もしそれも気に入ったなら、『エンブリオ侵食』や『ビートのディシプリン』といった他の話もお勧めしたい。
傑作との出会いは、思わぬ偶然や気まぐれから生まれることがあり、それがしばしば人生や趣向に影響を与える。俺が偶然や気まぐれを愛する所以である。ここのところ新刊が出てないが、イマジネーターに匹敵する新作を期待したいものだ。
アニメも勿論見ましたが、エコーズのせいでおたくのデータが消えたり、潔癖症の少女の話があったりでなんかいろいろでした。
複数の視点から一つの事件をみて、最後にブギーポップが登場して全容がつかめるという点は「ひぐらし」と同じですね。
ひとつ気になっているんですが、「笑わない」で田中君(弓道少年)の一章が省略されている気がするんですがどうでしょうか?最後ブギーポップと連携して弓で援護していますが、ちょっと唐突な気がします。分量の関係で削ったと思っているんですが、どう思われますか?
ちなみに私はギーガさんと逆で、「ブギーポップ」のひとがエロゲーも描いてるよ!とびっくりしました。
タイトルは、アニメのEDの歌詞からとりましたw
>イマジネーター
「難しい」ですか…私としては、水乃星透子の考えが今ひとつ読めないため不可思議な印象の強い話と考えています。ちなみになぜ人に勧めるのかと言うと、飛鳥井仁の能力で見える胸の「花」が、この作品全体に見える欠落、アンバランス、そして「今にも壊れそうな危うさ」を最もよく象徴しているように思うからです。
>アニメ版
エコーズの事件の余談なのでああいう展開なのでしょうが、本編で完全に浮いていた「宮下藤花⇒浪人」を最終話で見事に繋げたことが強く印象に残っています(これは傑作アニメの記事でも述べました)。
>田中君
分量もあるかもしれませんが、何より伏線の問題かと。作者としては、紙木白に告白されたというだけのキャラをキーマンとして持ってくることで意外性を出したかったのだと考えています。それゆえ必然性などが疑問として残るわけですが、その処理(?)が『歪曲王』の話だった、ということなのでしょう。ついでに言えば、ここで発言する能力が、田中君がマンティコアを射抜くことができたことの遠まわしな理由説明なのだと思われます。
>原画家
この人の絵は「雪色のカルテ」という(青空の)Top catの処女作から知っているので、色々と印象深いというか付き合いが長いというか、まあそんな感じですw
http://www.lograr.net