無能投票:蠱毒の構造

2020-03-22 11:26:25 | レビュー系

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無能投票、か・・・こんな内容を3/3にぶっ込んでくるとはさすがF氏だせ。もちろん、5分割のシリーズを1日弱で作れるとは思えないから、前々から準備自体はしてたんだろうけど、ここに見られる狂騒はまさしくそのままコロナウイルス対応にも当てはまるぜ(その理由は、ここで描かれる話が就職の選考のみならず社会一般に通用するからだろうけど)。

 

あまりにタイミング的にも出来すぎてるんで、それによる裏読み・炎上を防ぐために、最後のオチを付け加えたんじゃねーかと思うくらいだw

 

ちなみにだが、この話には数多くの突っ込みどころがあることは見た人はすぐに気づくはずだ(これは話のクオリティが低いという意味ではない)。そもそも、これだけ特異な選考をやっていれば、話の中にも出てくるSNSで情報が漏れないわけがない(性質上、腹いせにバラすヤツが絶対出てくるので)。となれば、こういう風に考えることもできるのだ。

 

「応募先の選考方法=周辺情報すらよく調べず、月収50万という給与に惹かれたのかホイホイ応募してる時点で全員無能確定w」(それで「業務内容に関心がある」とか言われてもねえwww)

 

繰り返し言うが、これは動画のクオリティを批判しているのではない。そもそもF氏はこういう物語以前の話=メタ構造に非常に敏感であることは他の動画からも明らかだし、特に動画を最後まで見た人にはわかると思うが、こういう「穴」がどのような意味(必然性)を持ちうるのかを考察するのもまた一つの醍醐味となる話だからだ。

 

ともあれ、こういう話って中学や高校の時にバンバン見せておくべきだと思うんだよねえ(コロナの行動見りゃわかると思うけど、普段偉そうにゴチャゴチャ言ってる「大人」ってヤツも全然大したことないんですわ。まあワイも年齢的にそっち側の人間ではあるがねw)。

 

「これで人間の裏側を知って人間不信になんじゃないか・・・」とか心配するのは愚の骨頂で、「だからこそ信頼関係が大事なんやで」という話にもなるんだしね(例えば海外でレストランに入る時、なぜ客の側から挨拶するのかを考えてみるといい。それはナイーブな理解では「挨拶すると気持ちよい」とかいう話になるんだろうが、より重要なこととしては、不透明な他者同士において「自分があなたの敵ではないことを示す」という攻勢防御的な意味合いがある。これは「アメリカ人はなぜあんなにニコニコしてんだ?アホなのか?」と揶揄される背景に同様の戦略があることも指摘できる。これは欧米での握手にも当てはまるし、日本でお辞儀の時に右手=多くの人の利き腕を抑えて挨拶するのにも通じる)。

 

そも、ナイーブな仲間意識も、いたずらな不安・不信ベースの人間理解も、どっちも不幸しか生まねーんだわ。なぜなら、これからますます社会の分裂・解体が進んでいくわけで、前者でいけば現実とのギャップに苦しんで精神や肉体に変調をきたすだけだし(そうならない人は教祖にでもなるかもねw)、後者は後者で味方が減る・できないのでどんどん自分を追い込んで、結果としてその想定通りに孤独の中で息詰まることになるからだ(まあそのような状況下でAIが発達するんで、人間は自発的にAIの「奴隷」になるだろうねえ、というのが俺の話していることなんだが)。

 

そういうinstructiveな動画でっせ!とプロモートしつつ(意味深)、この稿を終えたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 偉人飯シリーズ | トップ | フラグメント223:これからますますリスクテイカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

レビュー系」カテゴリの最新記事