森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ショウジョウバカマの花柱

2010年04月07日 | 自然観察日記
 ご存知ショウジョウバカマの花です。里山を代表する春の花で、雪解け後直ぐに花を見せてくれますね。この花が群生するとなかなか見ごたえがあります。
 花をよく観察すると、雌しべ(花柱)が凄く長く飛び出ています。そして、付け根辺りにはまだ裂開していない葯があります。実はこの花は雌しべは受粉できる状態で、花粉を受け入れることが出来ます(先端の柱頭で)。他の個体から放たれた花粉をポリネーターが運んでくれるのを待っているのです。すぐそばに葯(花粉の袋)があるのですが、同じ花の花粉で受粉しないように成熟するのに時間差があるのです。