偶然です。スミレサイシンの咲く切り通しに目をやると、青い花の中に白い花が混ざっていました。少し土砂が崩れて下方にずり落ちた緩斜面に数個体が開花中です。私は始めての出会いで、ちょっと興奮しました。周囲の人がカタクリの白花探しの話をしていた矢先ですから、この発見はなかなかタイミングがいいのです。
スミレサイシンは「とろろスミレ」とも言われ地下茎が太くて、これを摩り下ろして食用に供したとされています。一株掘り出してしらべるとこんな感じです。この地下茎の長さには驚嘆しました。毎年何cm成長するのでしょうか、1cmとしても10年は生きているという計算になります。3個体と思っていたのが実は1個体で地下茎でつながっているということにも驚きです。株分けや種子も期待して増殖させないといけませんね。