森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キクザキイチゲの花 拡大

2010年04月17日 | 自然観察日記
 里山に、今盛りと咲いているキクザキイチゲの拡大写真です。多数の雄しべと雌しべで出来た花ですね。雄しべの長さも各サイズがあり葯の熟すタイミングも微妙にずれています。比較的原始的な形態をしている花で、花弁がありません。花弁のようなものはガク片です。さて、その違いは何でしょうか。実は花を構成する花被が2種類存在するときに外側をガク内側を花弁と区別します。キクザキイチゲの花は複数重なってはいるものの一種類の花被ですから花弁ではなくガクとなります。