森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サクラに迷う  ①

2010年04月21日 | 自然観察日記
 日本の花木の代表格がサクラ。越後はまさに今がサクラの盛りで、どこもかしこも綺麗です。一年で一番いい時期になりました。しかし、このサクラ、分かるようでなかなか分からない難しいものです。
 今、里山で咲いているサクラはどうも2種類ありそうで、それを比較してみました。いろいろ考えて、今のとこのろの結論は、左側がヤマザクラ、右がオクチョウジザクラです。越後でいう「ヤマザクラ」は普通カスミザクラのことなのですが、これは本物の「ヤマザクラ」(西日本に分布している)と判断しています。ヤマザクラとカスミザクラは花の咲く時期がかなり違います。オクチョウジザクラと一緒に咲いているのですから、カスミザクラではありません。花と葉が一緒になって展開してくるのはヤマザクラの特徴でオクチョウジザクラと違います。樹もそれほど大きくはないとしても、6-7mはある亜高木でオクチョウジよりおおきいですね。

オクチョウジザクラのガク ②

2010年04月21日 | 自然観察日記
 これはオクチョウジザクラのガクで、毛の多いのがわかります。これは比較的分かりやすい個体ですが、実際は結構バラエティーに富んでいて、太平洋側のチョウジザクラと紛らわしいものがあって図鑑などの説明書きに合わないものが沢山いるんです。

ヤマザクラのガク ④

2010年04月21日 | 自然観察日記
ヤマザクラのガクには毛がありません。こちらは典型的なスタイルで、確信しました。いままで新潟にヤマザクラはあるとは思っていなかったので、少々動揺しています。ヤマザクラは海岸線に沿った低山帯に分布しているのでしょうか。サクラの時期にしっかりと山歩きをしていなかったことに反省です。

ヤマザクラの花 ⑤

2010年04月21日 | 自然観察日記
ヤマザクラの花です。この花だけ見ていても他のサクラと何がどう違うのかなんてわかりません。面倒くさいから、山で咲いているものはみんな一まとめで「ヤマザクラ」で不都合はありませんね。