カタクリは、種が発芽して7-8年しないと開花しない花といわれています。1年目は細いネギの苗みたいな個体で2年目からは葉が横広の1枚葉。花をつける個体は決まって2枚葉です。球根は地下30cm以上はあるでしょうか、かなり深いところに作るようになります。おそらくネズミなどの食害に遭わないようにするためでしょうか。大変な苦労をして開花株に成長するのですね。しかし、一度開花する株になるとかなり長い間花を見せてくれるのです。
越後丘陵公園のカタクリがようやく見頃になりました。といっても100万株といわれる群生地全体ではおよそ3分咲きといったところ。ここは傾斜地になっていて、上部1/3くらいはもう満開、中1/3は5分咲き、下部1/3は咲き始め。まだ厚く雪が被っている場所さえあります。そんな状況ですから、まだしばらくは楽しめることになりますね。急勾配の階段道脇に緩斜面の舗道も整備されましたから足に自身のない方も無理なく来れますよ。この近くではこれほどの群落は聞きませんから是非訪れてください。