森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コチドリ

2010年07月12日 | 自然観察日記
チドリというと水際の鳥というイメージなのですが、水もない広い駐車場とそれに接する道路上を行ったりきたり・・。このチドリは甲高い声を出して、私の前方を一定の距離を保って右に左へと走ります。最初気づかなかったのですが、「ああこれは『偽傷』行動だ!」と思い立って後ろを振り返るともう一羽が距離を保ってこちらを伺っている様子。つがいですね。近くにきっと巣があるか雛がいるのでしょう。駐車場に接する藪のどこかに巣があるとにらんで、しばらく探しましたが残念ながら見つかりませんでした。その間、2羽のチドリは私の気をひこうと必死で誘ってきます。子を守る親鳥の本能、どういう過程を経てこのような偽傷行動をDNAに組み込んできたのでしょうか。先を急ぐ必要もあったのですが、しばらくチドリと遊んでみました。(この種はコチドリという種でした)