森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウツボグサ

2010年07月24日 | 自然観察日記
里山でよく見かける花です。「ウツボ」が弓矢に関係する道具の名前であることを知らなかった頃、魚の「ウツボ」を想像していましたから、どこがどう「ウツボ」なのか不思議に思っていたものです。
シソ科独特な花が数段にわたって360度の方向に整然と並んで咲いている姿は、どこから攻めてこられても対応できる戦の陣形に似て兵士が並んでいるように見えてしまいます。

ウツボグサ 花

2010年07月24日 | 自然観察日記
一つ一つの花を見ていくと、合羽をかぶった人のようにも見えてきます。先っぽにちょこんと雌しべが飛び出ているのが面白いですね。結構ハナバチなどが訪れて吸蜜している所を見かけます。適度に刈り込みなど荒らされる環境が必要なようで、放置された草原などでは高茎草本に覆われると消えてしまいます。

カワラナデシコ

2010年07月24日 | 自然観察日記
山野草としてのカワラナデシコは時たま土手や川原で見ます。たきがしら湿原の周辺にもいたるところに顔を出していて野生らしい雰囲気をかもし出してくれています。可愛い花です。

カワラナデシコ 白

2010年07月24日 | 自然観察日記
白花品も時には自然界に出現します。このたきがしらで白花を見つけたときは、ちょっと興奮しました。でもそれがいたるところに出てくると、少々興ざめ。ここは園芸種を植え込んで作り上げた所だった・・ということを思い出しました。

カワラナデシコ 赤

2010年07月24日 | 自然観察日記
そういうわけで、こういう立派な花も植栽されています。花壇として植えられているのではなくて、いかにも自然状態のままに植えられているものですから、少々困惑してしまいます。私の感性からすると不自然な感じがするのですが・・。