見た目が似ていても花穂を並べると一目瞭然ですね。左からカンガレイ、サンカクイ、フトイです。花軸がほとんどないのがカンガレイ、長いのがフトイ。その中間がサンカクイということになります。この3種はいずれも葉がほとんどないか目立ちません。ですから葉のはっきり付いているアブラガヤとは簡単に見分けが付きます。
この3者を特徴づけるものに茎の断面があります。花穂で紛らわしくとも断面を見れば区別は簡単です。左から正三角形のサンカクイ、円いフトイ、中央がへこみ角が尖るカンガレイです。考えてみれば、なぜ似たようなものが同じような環境に生育しているのでしょうか。わざわざこんな進化をしないで、一種でこと足りるという考えは浅はかなかんがえでしょうか。彼らにはそれなりの歴史があってこうなったということなのですが、種の多様性とは不思議な現象です。