森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ニオイコベニタケ 1

2010年07月15日 | きのこ・菌類
花が少ない時期ですが、森はいろいろな生き物が活動しています。昆虫も動きも日に日に活発になってきていますが、キノコも夏のキノコが出始めています。
むき出しの切り通しから鮮やかな赤い色を見せているのはニオイコベニタケ(と考えています。ドクベニタケとは色彩が違います)。いい色ですね。何でもその種の盛りのときは感動的な色彩を発するものだと思いますね。

ニオイコベニタケ 2

2010年07月15日 | きのこ・菌類
ベニタケの仲間のキノコもなかなか判別のしにくいものです。世に出ている図版では特定できないものが非情に沢山ありますね。実物を見てむりやり図版の種に当てはめるようなことは禁物です。特にキノコは「食べる」ということがありますから誤判定は大きなトラブルの原因になります。とにかく何度も何度も図版を参考にし現物と対話することが大事だと思っています。

アカヤマドリ 老菌

2010年07月15日 | 自然観察日記
久しぶりです。アカヤマドリという大型のキノコです。残念ながらかなりの老菌でまもなく崩れ落ちるような状態ですが、めったに出会えない代物です。
過去に1度だけ福島県境の未丈ケ岳の麓で採取した覚えがあります。30年も昔のことですが、このときの感激を思い出しました。大小3個体、それも展開しているものからまだ展開していないものと・・。このときは、テントを張って調査をしていたときでしたから、これはさっそく夕餉の素材になりました。汁物にしたのですが、それが驚きでカレーのように真黄色のとろみのあるものになってしまいました。恐る恐る試食してみると、とてもこくが出て美味しいものですから大歓声があがったものでした。もう一度食べてみたいキノコですね。