森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コバギボウシ しべ

2010年07月17日 | 自然観察日記
オオバギボウシが終わりこれからはコバギボウシが花を見せます。オオバギボウシの重量感あふれる花よりコバギボウシのほっそりとした清涼感あふれるほうが私は好きですね。
それはそうとギボウシは花は下向きに咲き、しべはみんな反り返っているのが面白いですね。マルハナバチなどのポリネーター(花粉運搬者)の行動を上手く読んでの適応なのでしょう。それにしても雌しべが雄しべと離れた位置に湾曲して配置しています。どんなポリネーターがどういう行動をしてここに雄しべの花粉を運んで擦り付けるのでしょうか。(自花受粉なら確実に出来る構造のようです)

シモツケ

2010年07月17日 | 自然観察日記
花が少ない時期にシモツケの花が一株植えられていて、その花がとても輝いています。古くからの山道の脇ですが、自生のものではなくて誰かが植えたものでしょうか。周りの木々が大きくなってかなり日当たりが悪いので、株の状態は余りいいとは言えないようです。時間とともに衰えていくのではないかと思いますが、今は緑一色の世界の中で赤い花を誇示し存分に存在感を示しています。(シモツケソウは草本、シモツケは木本です。ともにバラ科)