森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

メタカラコウ

2010年07月28日 | 自然観察日記
松之山の比較的明るい林の中を流れる沢沿いに高茎草本の群落がありましたが、その中に黄色の花を咲かせているものが点々と見られます。近づいてみるとメタカラコウの花でした。大型の葉に角があることで近似種のオタカラコウと区別します。

メタカラコウ 花

2010年07月28日 | 自然観察日記
メタカラコウの花を拡大して見るとキクの花特有の花序をしています(頭花、頭状花序)。これは花弁が発達する舌状花と発達しない管状花とで構成されていますが、メタカラコウは舌状花がかなり節約されて、各頭花には1・2個くらいしかないですね。そんなわけで豪華さに欠けます。しかし、今どきのエコタイプの花といったところでしょうか。