細菌目だって多くなってきたと感ずる帰化植物がこのワルナスビです。畑などを放棄した適湿地に気が付けばワルナスビに占領されているという光景に出会います。花を見れば愛らしいナスの花、一輪挿しに小さな一枝を差しておけばそれなりの風情はあるかもしれません。しかし、トゲトゲに覆われているうえやたらに増える庭の雑草で手こずっておられる方も多いはず。名前からして悪い印象しか与えない存在になってしまいました。
まだ青い実ですが熟すと黄色くなります。ナス科の植物は有用植物と有毒植物が混在していていますから野生のトマトという感覚で口にすることは御法度です。ワルナスビは有毒植物とされています。でもちょっと摘んでみたい気がする実ではありますね。
群落といえば聞こえはいいのですが、ワルナスビに占領された場所です。他の植物が見当たらないので生育抑制物質でも作って周辺に撒き散らしているのでしょうか。しかし、この群落2・3年放置したらどうなるのか興味があります。ワルナスビの群落が維持され続けるとは限らないのです。この場所は近々刈り払い機で草刈されそうなところで遷移を見るような場所ではありません。