森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤチスギラン

2011年09月27日 | 自然観察日記
少しマイナーなところで、これはヤチスギランというシダ植物です。里山などにはヒカゲノカズラという似た形態をした種がきり通しなどに良く見られます。湿原に適応したヒカゲノカズラと考えればいいでしょう。モウセンゴケとならんで湿原を代表する種かもしれません。これがあると健全な湿原とかってに考えています。
このヒカゲノカズラの仲間は地球最古の地上植物の一種と考えられています。今ではとても小さな種ですが、5億年ほど前の古生代のころは数十mにもなる巨木で石炭の元にもなっているのだそうです。不思議ですね。

ツルコケモモ

2011年09月27日 | 自然観察日記
ジャムにするといいのだそうです。湿原の定番植物で甘酸っぱい実はとても懐かしく、やっぱりつまんで口を尖らせます。熟すともう少し赤黒くなるのですが赤みの入ったこの時期の実は綺麗ですね。ミズゴケの上に点々と赤い実がちりばめてあってとても目立ちます。早く鳥にでも見つけて欲しいといった光景です。採集する気になれば簡単に集めることが出来そうですがここは貴重なミズゴケ湿地、踏み込めば湿原が壊れてしまいますからご法度ですね。